死んじゃうかと思った!!の巻  

10月31日。
東京から帰ってくると、にゃ〜の姿が見当たらない。
どうも帰ってこないらしい。どうしたんだろう。またどこかで眠っちゃったのかな?
何度も呼んだけど、その夜は結局帰ってこなかった。

翌日、会社から帰宅すると、にゃ〜は戻っていた。でも、様子がおかしい。元気がない。
「どうしたの?」
母に尋ねると、心配そうに全然食べないのと答える。
私があんまり構い過ぎて鬱陶しかったのか、いつものポジションパート2に移動してしまった。
移動して、台所のテーブルの下に移動して、吐いた…。
思わず、びっくりした。にゃ〜が吐くなんて。
何か変なものでも食べたんだろうか、昨夜は意外と寒かったから、風邪でもひいたんだろうかとか、いろいろ考えてしまった。

その翌日、帰宅すると、またにゃ〜はいなかった。
母は泣きそうだった。
にゃ〜は一日調子が悪かったらしく、廊下で4回ほど、吐いたそうだ。トイレは外でするので、数回トイレには出ていったらしいが、あとはずっと丸くなっていた。そして、夕方出ていったきり、帰ってこなかった----。
ネコは死ぬとき、その姿を人に見せないという。だからにゃ〜は帰ってこなかったんじゃないか…と、家中本気で心配した。

苦しかった時の写真じゃないけど… 翌朝、9時。母に「にゃ〜が帰ってきた!!」とたたき起こされる。
前夜4時近くに眠った私も、思わずとび起きる。
母が洗濯ものを干していると、ふらふらと現れたらしい。
よかった、ほんとによかった。
でも、家の中にはいっても、いつもの場所には行かず、丸まったまま。
眠っているのか、どうなのか。以前みたいな無防備な眠り方ではなく、なんか緊張している感じ。
お昼過ぎ。裏の部屋のところまでにゃ〜が歩いてきた。あ、歩いてるじゃ〜ん。にゃ〜…。
少しだけ、涙が出た----。
少しは気分がよくなってきたのか。またまた外に出ていった。そして、夜には、自分のいつもの場所で丸くなっていた。

そして。
ようやく、元気になってきたにゃ〜は、今日も元気に遊んでいる。
以前と変わらないまま。
よかった、よかった。
というわけで、後日談(笑)。
あの苦しそうだった日にも、どうもフラフラしながら、お隣の温室には遊びに行ったらしい。まったく(苦笑)。
昼間は温室に行くのが、習慣になっているようだ。
ただし、家の家族が全員いないときは、母が「お留守番よろしくね」とにゃ〜に言っていくからかどうかはわからないが、うちの庭からは出ないで留守番しているらしい…これは、お隣のおばさんの話(笑)。


1999.11 up
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