MIHO NAKAYAMA TOUR'99
CONCERT REPORT
In NAKANO Last Day!
By sachi
1999/10/13 in Nakano Sun Plaza Hall
まだ明るい会場に、最初の楽器の音が響き出す…。
とうとうこの日が来てしまった。中山さんのツアー最終日の中野サンプラザ…。
今回のツアーは、私の中に思い出を沢山残してくれた。4個所しか参加はしていないが、いろんなシーンがフラッシュバックする……。
「はじまった」
隣席のKくんの声。
「はじまった…」
ココロの中の声…。息を飲む私。深く深呼吸…。
紗幕の向こうで、ダンサーさんが踊る−−−もうおなじみになったファイヤーダンス。
金髪、少し背が低め………初日に踊っていたワーナーさんだ。
初日の、初めて舞台を見たときの緊張感が少しだけ戻ってくる………。
中山さん登場。
いつもと衣装が違う。
徳山からはじまった衣装、キレイなピンクの上着に深い黄緑のスカート、銀のヒラヒラがついている。背中は結構セクシーにあいていて。
逃げないで〜、もう逃げないで〜♪
座ったまま聴き入る「Vermilion Crime」
今日は、なかなか声の調子がいい。よく出てる。体調不良の噂も吹き飛ばす勢い…。
ちょぉっとどうしたのぉ〜、なぁ〜にどうしたのぉ〜♪ 勢いのある「ROSA」が続く…。
…少し背が高い、がっしりとした体格。黒い髪…黒須さんの登場。
立ち上がって、手拍子!!
今日は、ダンサーは二人いるの?などと思いながら、見入る…二人の情熱のダンス。フラメンコのように、スパニッシュに舞う二人…。腰を抱く黒須さんの真剣な表情。中山さんとの息もぴったりと合って…。
ここで、中山さんご挨拶。
「ツアー最終日なんで、思いっきり笑ったり、楽しんだり、泣いたり、起こることすべて受け入れながら、最後まで、素晴らしくて永遠に続くような一瞬を皆さんと一緒に過ごしていきたいと思います。最後まで楽しんでいってください。それぞれの楽しみ方で、自分のお席で楽しんでいってください。」
逢いたい〜、逢いたい〜気持ちから〜、はじめよう、あなた見つめるまなざし〜♪
いつもより少し軽快なアレンジの「これからのI Love You」
逢いたい、逢いたいと想っていた中山さんが目の前で歌っている不思議。なんとなく体でリズムを感じながら…。
そして「ユアマイ」…。
昔のままの、一番体になじんだ前奏…。会場はシーンと聴き入っている…。余分な音のない、楽器の音と中山さんの声と。それだけが響き渡る…。いろいろな思い出のつまった曲。思い出−−−フラッシュバック…。
最後のブレイク、無駄な手拍子も、無駄な声も、楽器の音も、何も聴こえない一瞬−−−思わず背筋がゾクゾクした。こんな効果のあるブレイクに。
You're My Only Shinin' Star ず〜っと今まで 困らせてごめんね〜♪
今の、20代最後の、中山さんの「ユアマイ」…。愛情の深さを感じながら…。
ジャーン…エレキギターの音が響く−−−。
バラードを歌わせたら、ホントに天下一品だね。そんなことを思いながら、少しだけ奥歯をかみ締める。
Hero あふれる涙〜、心に落ちて、恐れてるときは〜♪
あふれそうだから…涙。
運命を感じさせる曲−−「TRUE ROMANCE」
今日、ここに参加できたことも、いろんな方々と巡り合えたことも、すべて運命。
わかってた、この人と巡り合うって〜♪
力強く歌う中山さんに、なんだか、運命論に共感してみたり(笑)。
突然、軽快な音楽に変わる。
そして出てきたのは、ワーナーさん?黒須さんも一緒に。
黒須さんと一緒にいると、ワーナーさんはまるでいたずらっ子のように見える。元気に体をいっぱい使って、ダンスダンスダンス!!黒須さんもステッキを使って、それに応えるダンス!!
今日のために練習したの?ってくらい息の合ったふたりに思いっきり拍手。すご〜く楽しいコミカルな振り付け。
ゴルフのシーンは面白かった。うまく飛ばした黒須さんと、ダフったワーナーさんと(笑)。楽器の効果音付きで(笑)。
そして響き渡るピアノの音。ジャズバーのような雰囲気。歌姫の登場。
手をとる黒須さん。振られたワーナーさん。泣く!!(笑)
ダンサー二人を使ったコミカルでドラマティックな演出が、「noon moon」を引き立たせる。
くちづけを許すわ、ムーンナーイ〜♪
妖しくジャジーな雰囲気…。
そして、陽気に響きだす「Spiritual Kesses」
あ〜、逢いたくてしょうがない こんな翼で空を飛べるでしょうか〜♪
今なら、どんな翼でも飛べそうだよ、中山さん。
ここらでどんどん気分を盛り上げて。
ヒュ〜、ヒュ〜、
みんな、次が何の曲が知っている人ばかりみたい。
いつもより疾走する「ヨッシャ」に、体が踊り出す。前奏で既に興奮状態。
さすがに、私も4回め、タイミングはばっちりつかめてきた(笑)。
中山さんもノリにノッテイルご様子。廻っている人もいた!!(初日は絶対廻れないと思ってたのに(苦笑))
「ヨッシャは今年アレンジを変えちゃって、すっごい文句もらったんだけど、なんかいいんじゃないかなって自分なりに思ってたんですけど。なんだって慣れたら馴染むし、愛情をもってすればいいものにもなるしみたいな気持ちで聴いてもらいたいと思います」
「今日のお客さんは追加公演ということで何回か来てるみたい」みたいな発言で誰かが「19回」と応えたら、「19回!!」とリピートして驚いていた。「なんか流れを知ってらっしゃる感じ」
「よかったら、座ってください」に「失礼しま〜す」と座る観客。中山さん、フフッと笑って「独特なんだよね(笑)」
「アコースティックな感じでお届けしたいと思います」と「A Place Under the Sun」。ウッピーのギター1本で非常にムードたっぷり。…ちょっとこの日は音程が不安定でひどかった。ピッチが悪いというよりは、半音低いんじゃないのってくらい。ツアー最終日なだけに、ここは決めてもらいたかった。2番はもう少し、安定してたけど。
「いつもと違うことをしようかな。ちょっと夏を振りかえる感じかな?」
まさか?いつもは「春を待つ歌」だったのに。
そうです。湯沢で一回お目見えした「Sea Paradise」だったのです。しかも、アコースティックバージョン。
ギターの「シーパラ」はすごくよかった!!!座りながら、いつものフリをしたのがまたおかしかったけど(笑)。
中山さんも途中から、ノッてきて、立ち上がって歌ってた。こちらは、非常にイイ感じで歌ってマシタ。
「大好きなココロの友達が詞を書いてくれました。なんか一生大事にできるような大切な宝物、そんな感じの曲です。」
そして、はじまったのは、なんと「Adore」。あの超スローなあの曲を、失礼ながら、中山さんに生で歌ってもらえるとは全然思っていなかったし、歌えるとも思っていなかった。
マジ、感動でした。あの私の興奮状態の中、この「Adore」は完璧だ〜〜と感涙。ほんと、いい曲。最後にちょこっとわかるように歌詞間違いを歌い直しちゃったのがホントに悔やまれるっす。
ハーモニカの音。そして、美佳さんの歌声。響きのある、安定したなかなかイイ声だ。
このとき、黒須さんが舞台右端でライトを浴びながら踊る。帽子にスーツ。ダンディなダンス。
後ろの壁には、大きな黒須さんの影が。その影にはじめて気づいて、もう釘付け状態。この日は、この間奏の間、ステージよりも、後ろの影を見ていた…。
鈴が響いてく。次に太鼓が入り、「ライカスタ」。
この歌はかなり歌いやすいのか?声がよく出ているし、軽く抜いた歌い方もお手の物。ファルセットも使い分ける。
景気よく楽しげな前奏、「Angel Soul」。楽しげな中山さんと楽しげなファンのみんなと。
この歌は、ホント、盛り上がるライブ的な曲!!
続けて始まる「星の盗人」。妙にそろった手拍子が一体感を感じる瞬間。
さすがに最終日ともなると、この最後のブレイクで拍手しちゃう人は少ない。ここで、きっちり手拍子だけ聞こえるとカッコいいよね。
そして、ライブも最高潮。
いよいよ「The Eternities」だ。この曲も、一体感を体感できる一曲。
Every day & night let's make a song シャララララ〜♪
みんなの手が揺れる、揺れる、揺れる。
そして、そして。最後のところ、空から白い風船が降ってきた!!
Pure Whiteの時、参加できなかった風船の再現!!感動!!中山さんやバンドのみんなのサインが書いてある。
会場の真ん中あたりにいたせいか、通路中風船で埋まってしまった。
みんなで、後ろに送ってあげる。
中山さんも「後ろにまわしてあげて、みんな優しいね」って。「会場でこういう光景初めて見る(笑)、特別だね」
舞台から見たら、みんなが風船を後ろに送ってる姿は結構面白かったのかも(笑)。
「久々にPure Whiteの気分。会場が白くて気持ちがいい」と息も切れ切れの中山さん。
みんなが風船を手に持って、振っている。
「みんなどうもありがとう!!これで、一通り、私たちのステージは終わります。いろんなスタイルで自分なりにやっていこうと思います。堅苦しいけど、最後なんで言わせてください。」てな挨拶のあと、「みんな、風船持ってると、手拍子できなくなるけど、気をつけてね」だって(笑)。
どんなにつらくても、夢を諦めないで〜♪
最後の「未来へのプレゼント」。声援もひときわ高い。
「よかったら、みんなで歌ってください」
今日のこの歌は、「歌いきった」という感じだった。中山さん、最高!
「どうもありがとう…」
中山さんは、去っていった…。
すると、会場のどこからか「未来へのプレゼント」を歌う声が…。
中山さんがこんな風にアンコールをするのはどうかなぁ…とDiaryで提案して以来、これが成功するのはいつだろうと密かに想っていたこと。私も思わず口ずさむ。今日は手拍子も、歌声に合わせて。
最後のワンフレーズを残して、MIHOコールが湧き起こる。「未来へのプレゼント」は途中で聞こえなくなってしまったが、歌いはじめたメンバーによると、最後まで歌いきったらしい。
今までで一番の、感動のアンコール。中山さんまで、届いていればいいのだけれど…。
そろそろ見慣れた大きな翼。「Angel」の前奏。アンコール。興奮の歓声。
Cry 昨日までのうつむいた夢をぬりかえてく〜♪
昨日の私とは一味違う今日の私へ そして、今日より素晴らしいはずの明日の私へ。
コンサート独特の高揚感に酔いしれる。
中山さんの手の中の光が、今日は夜空へと昇っていく----天に戻っていくように。天使が。
ワンツースリーフォー
響き渡るカウントに会場は熱気!
明日へのア〜クセント いろんなことあったけれど〜♪
これで本当に最後なんだ…。
知らず知らずに盛り上がっていくキモチ…。
ダンッダダン フーーーーッ
パパーン!大きな音を立てて、銀色のテープが舞う。
「世界中の誰よりきっと」ついつい反応してしまう。狂ったように盛り上がる。躍りまくる。
もうどうなってもいい!とにかく、今を燃え尽きたい!そんな感じ。
美穂ちゃん、かわいい〜
美穂ちゃ〜ん
会場から、歓声が飛ぶ。
「みんなどうもありがとう−−−最後なんで思い残すことのないように、私自身も楽しんじゃってますけども。」
うぉ〜〜。さらに大歓声。
ここで、メンバー紹介。
「今年は元気に帰ってきてくれましたギター 渡辺美佳!」
「私を治してくれた先生も来てるの〜」と美佳ちゃん、それに応えるように「ありがとう 先生〜」と中山さん。
「それからピアノ 山ちゃん 山崎洋一、パーカッション まり姉 大石まりえ〜、熊ちゃんも今年帰ってきてくれました ドラムス 熊丸ひさのり〜」
「そして…」
「スポット当てて〜 スポット当てて!」と裏返ったたーちゃんの声(笑)。
「年々パワーアップしていく斎藤まさと!」
いろんなポーズで盛り上げる(笑)。
「ギター いろんな楽器を一生懸命やってくれました、ウッピー、上田かずし!」
イェーイ ひときわ高い歓声!
お決まりの(笑)KOSEファンデーションギャグのあと、KOSEダンス。なつかしのシングルアレンジバージョン(笑)。完璧にわかったのは「愛してるって言わない」あと「C」とか耳に馴染んだ音があったような気がしたけど、私は素人なので(苦笑)、わっかりませ〜〜ん。
「ダンサー、まず、ワーナー!」
「もう一人ダンサー、黒須ひろつぐ!」
これまたお決まりの「アチチアチ」。
「イェイ」と中山さんもとっても楽しそう。
「そして、われらが座長! オンヴォーカル みほ なかやま〜」
うぉ〜〜
美穂ちゃん、最高〜
「ありがとう…ありがとう…中野、サン、プラザ、に…最終日にお集まりの皆さ〜ん」
イェ〜イ!
「以上の皆さんで、このステージ作り上げました!どうもありがとうございました」
「感謝の気持ちしか、言葉が出てきません」
そんな感じで、なんだか中山さんも感無量の様子。
Everyday Everynight〜 Let's make a sweet sweet sweet love song〜♪
階段のところに座りこんで歌い始めた。
そこで座って歌っている中山さんが、すごくリラックスしてて、会場との一体感が最高。
白い風船を振りながら。
これで、終わりなんだと、感慨深くいろいろと頭を駆け巡る。
感動の「Pure White」。コンサートラストの歌…。
「みんな、どうもありがとう〜〜〜」
最後、みんなで手をつないでカーテンコール!
これで、本当に終わりなんだ…。
たーちゃんの3本指と4本指の美穂コール。
「どうもありがとう!!!」
いつものVサイン&なげキッス…???…無かった?
そして、なんとなく拍手もなり止みかけた頃。
「待って〜、帰らないで〜、ちょっと来てよ〜(バンドを呼ぶ)、もうちょっといいかな〜?」
ちょこっとタイミング悪かったけど(苦笑)、もうちょっとでもなんでも悪いわけないって。
ジャンッジャン、ジャンッジャン
ダブルアンコール。はじまったのは、「ふったりのphotograph」。
うぉ〜〜。初日の感動再び!この歌がなくなったことがとても悲しかった私のヨロコビがわかるだろうか…。
歌はメロメロだったけど、そんなことどうでもいいくらいノリにノッてて最高の。
中山さんって最高だわ!!!実感する瞬間。
フゥ〜〜〜〜〜ッ。
サンキュ、サンキュ…息も切れ切れに話す中山さん。
また来てね。
そんな中山さんの一生懸命にココロがふるえてしまう。
そしてそして、深〜いなげキッスにVサイン。
恒例の?3本締めで、ツアー終了を実感。少し、ウルウルする。
本当に終わってしまったんだ…。なんだかカラダが少しケダルイ。燃え尽きた感じ。
会場には、中山さんの歌う「Stardust」。いつもは「Adore」が流れていたのに。
次への余韻を持たせながらの終了と言ったところか。
会場を出ると、いくつか拾っておいた風船の空気を一つ一つ抜いていく。
あちこちでそんな光景。たくさんの風船を持った人たち。
会場をのぞくと、主役のいなくなったステージと客席で、スタッフの方々が残った風船を割っていた。
毎年、最終日のコンサートは一人で来ていた。終わったあと、しばらくぼぉーっとしてホテルへ急ぐパターン。
でも、今年は違った。まわりには、ライブについて語り合える仲間がいた。来年も、また一緒に語れればいい。密かにそう思う。その夜は打ち上げで、朝までカラオケしたり、話したり。まるで、Pure Whiteな夜明けだった。
てなわけで。
なんと、今ごろ、コンサートレポートを掲示している間抜けな管理者です(苦笑)。
レポート自体は結構前に書いていたんだけどね〜、なんか最後の方とかが書けなくって放って置いたら×××。
大変、失礼いたしました(苦笑)。ちょっと言い訳です。