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MIHO NAKAYAMA LIVE 1999 "manifesto"
LIVEHOUSE REPORT


広島 BAD LANDS 1999/10/27

By moveさん
いよいよ待ちに待ったライブハウスツアー、IN 広島・・・
仕事もやっと終わってそそくさと帰って支度して・・・
あいにくの小雨の中、自転車で会場まで行ったのですが、ついてみてまずびっくり、なにがびっくりってすごくせまそうなライブハウス・・・
(美穂ちゃんがMCで言うには今回のツアーでも一番距離が近かったそうです)
今回のグッズはmanifesto Tシャツが追加されていました。
開場とともにドアを開け、階段を降りました。
壁もドアも黒。会場は地下。
隠れ家みたいで、まさにシークレットライブといった感じ・・・
とてもシンプルで音楽を選ばない広島バッドランズの印象に期待はたかまるばかり・・・

会場には12*8の96席の椅子がおかれていて、ほんとにこぢんまりといった印象・・・
ほんとにここで美穂ちゃん見られるの?
っていうくらいおもいっきり前につめてセッティングされている椅子をみて、どきどき・・・
時間とともに少しずつ濃くなってくるドライアイスにむせながら、またどきどき・・・
コーセープレゼンツ・・・のアナウンスが流れては、またまたどきどきどき・・・
と、暗くなった場内に光がむけられ、ドライアイスの中、LCと美穂ちゃんがシルエットで登場・・・
会場からは歓声ではなくどよめきにもにた騒然とした音・・・
はじめてこんなに近くでみる、といった近距離の美穂ちゃんのシルエットに正面からライトが当り、コンサートは幕を開けました。
(服は黒のビスチェみたいなものに肩までシースルーのものがついている・・・
なんていうんですか?女の子の服あんまり詳しくないから・・・
ロングのスカートで・・・とにかくすごい似合ってた・・・)

Smoke)
LCの音でジャズセッションぽくはじまり、新しい音楽を中山美穂が始めました、(というより全く新しいアーティストのライブのようだった・・・)と告げているみたいだった・・・
あまりにシンプルでかつ心地よい音を消さないように会場は静まりかえる。
新しい音楽をすることはとても勇気のいることだと思うけど、こんな音をみつけたよ、っていう感じの目線でいたずらするように歌う。
本当に生の声が聞こえる位の距離にみんな緊張・・・

(あきるまで)
なんか大人の女、という雰囲気に一変。
中山美穂という人はこんなにいろんな面を持っているんだなあ、なんて何故かどきどきしている。
ホールに行って目があった、なんて今まで思っていたけど、この曲で本当に間違いなく目があってしまい、どうしよう、なんて年甲斐もなくどぎまぎしてる自分も、また発見・・・
きっとみんなどぎまぎしてたんだろうなあ・・・

(MC)
  ここで一息といった感じで美穂ちゃんが口を開く。
  こんばんは、中山美穂です。
  広島の会場が緊張感で張り詰めているので
  ペットボトルの水を飲んで一言・・・
  すいませーん、お店の人・・・じゃないか・・・
  スタッフの方、冷たくないお水ください・・・
  ごめんなさい・・・
  すごく感じのいい話し方と笑顔で頼む。
  何気ない話し方や表情で人間の魅力は何倍にもなるんだよ、
  って中山美穂という人間にはいつも教えられてしまう・・・
  会場暖かい笑いに包まれる。

(Mark)
ここでみんな立つかな?と思っていたけれども、気持ちいい音の中で泳いでいるような観客になってました。
このあたりから、楽しくなってきて、ひとり体が揺れてきてしまい、隣の女の子にちょっと椅子を動かされてしまう。
ごめんね。
でもかなり楽しそう。
邪魔にならなくてよかった。

(SEVILLANA)
おどけたように背筋を延ばしてリズムをとる美穂ちゃん。
会場の緊張をほぐそうとしてくれていたように感じました。

(MC)
  なんだか、みなさんの服に音が吸い込まれていくみたいですね。
  今日はいっぱい音をおうちに持って帰ってください。
  そこはかとなく暖かい口調で話す。

(ビシソワーズ・フラワー)
このあたりから、音が心地よくてkeyの音やDrのリムショット、Gのカッティングの音とかに身をゆだねて、近くに美穂ちゃんがいると知りつつ、体をゆらしながら、時々目を閉じて聞くようになる。
なんと贅沢なライブだ・・・
途中美穂ちゃんに目を閉じて一緒に歌っているところを見つかったみたいで、ひっかかったな、みたいにちょっと微笑まれて、楽しい。
でも時々うっとり目をつぶって体を揺らして一緒に歌って、音と一つになるのを感じる。

(MC)
  今回始めて生で中山美穂を見る人。
  の問いかけに少し挙手する人達がいる。
  ここで始めてとなりの女の子が初美穂ちゃんであることを知る。
  なんだか迷惑をかけたような気持ちになってしまっていたので、
  ヨッシャなんかあれば教えてあげようなどと思ったりもするが、
  今回はそういうのとは違う感じだなあ、なんて自問自答。
  今回は中山美穂という名前に過剰反応する人もホールのファンにいて、
  うれしいけど、新しいことをしたかったっていう話も聞けて、
  今回のアルバムみたいなことをずっと美穂ちゃんしたかったんだな、と納得。
  すごくしっくりきてしまう。

(ESPRESSO'n'MILK)
この曲が自分にとって一番今回優しく感じました。
little little little love 食べて・・・
のフレーズのところで会場の雰囲気を食べる、みたいなジェスチャーがついていて、いつかのコンサートで美穂ちゃんが話していた、楽しい顔で表現したら、みんなが楽しい顔をかえしてくれて、それがうれしくて、また楽しい顔になって・・・
そういうのってどんどん増えるとおもいません?
という言葉を思い出しました。
ビブラフォンもたたいてたよ!

(Time after Time〜Sweetest Lover)
このライブで一番感動したところでした。
涙がでるという感動は今までにもあったけど、思わずうれしくて曲が、音が、大好きで笑顔でいっぱいになったー。
なんでだろう・・・??

(MC)
  ここでメンバー紹介・・・
  美穂ちゃんLCのドラムの人の名前を間違える。
  会場LCにつられてか、なんだか上品に笑う。
  LCって音楽もだけど、
  斬新なことをやってるくせに、
  すごく上品・・・
  なんだかさらりとかっこいいので、
  同性としてちょっと悔しい・・・(笑)

(LCの曲)
これまたすごくいい曲でした。
男女の甘いデュエットっていう古典的なかっちりしたところもあり、メロディーは都会的な感じでした。
LCのアルバムも聴かなくては・・・

(MC)
  緊張しちゃうよね。
  すごく狭くて近いから、どうしていいかわからないんでしょ?
  ・・・あたしも・・・そう。
  うん、でもいい感じ。
  そのままで、聴いてください。
  次はゆったりします。・・・くつろいでください。
  どうしてこんなに美穂ちゃんって気持ちとか雰囲気とかをうまく表現できるんだろうな、
  男女問わずこういうコミュニケーションの取り方って大事にしたいなあ、
  と思った瞬間でした。

(不意のkiss〜kiss kiss kiss)
音に完全につかってしまって、もういい気分・・・
この時の気持ちだけは言葉で表現できないっすよー。
ライブの中でも最も何にも考えなかった瞬間・・・
なんか違うものが伝わってしまうのがいやなので、想像にお任せしますー。

(一言っていう感じ)
  次は昔のアルバムから。
  We Love Mihoの看板!?を持ったファンもいて、美穂ちゃんも ん!? という感じ。
  観客みんなふり帰ってにっこり・・・

(追憶Reminiscence)
イントロで何の曲かわからないくらいおしゃれに仕上がっていました。

(Simple Things ♯22)
ライブ全体を、そして美穂ちゃんの新しい音楽を象徴するように、優しく、深い音が交差して、個性のあるゆらめきが一つの形になって、曲になる、そんなイメージでライブ終了。
拍手が自然に同じリズムになっていつもの一体感とは違うけれども、もっと聴きたい!!
という人達の拍手がいつもよりひとつになって、アンコールとなりました。

(Star Dust)
Simple Thingsの余韻をのこしながら、安らぎと感動を残してライブは終了・・・
新しい道を歩き出した美穂ちゃんに手が痛くなるほどの拍手を送り続けました・・・

今回はツアーの中でもすごく小さいライブハウスで、すごく近くで美穂ちゃんがうたってくれた。
でもみんな戸惑ってしまって身動きできない状況になってしまったのです。
今回は新しい音楽への挑戦という意味合いも強く、観客も戸惑いを隠せない。
(皆身動きできずに最後まですわったままだった。音を消したくなくて歓声も手拍子も最小限だった。)
それを悪い反応として、選曲のせいにしたりしている声もライブ後に聞こえたけど、自分はそうは思わなかった。
それだけ新しくて戸惑った、っていう一つのいい反応だと感じました。
すごく音が楽しくて、暖かさ、音の温もり、声の優しさ、そういうものをすごく大切に聞いて家に持って帰りました。
たくさんのやさしい音の中で浮かんでいるのが心地よくて、座ったままでも心を休めて充分楽しんだ、そういう観客も静かな広島の観客の中にいたことをみんなに伝えたいと思います。
そして、ずっと美穂ちゃんがこういう音楽をやりたかったんだな、っていうのがすごくしっくりきて、なんだか、すっきりした気持ちでベッドについたのでした。


OVER THE MOON