LIVE 1999 Top
What's New? Message Board Site Map

MIHO NAKAYAMA LIVE 1999 "manifesto"
LIVEHOUSE REPORT


福岡 CROSSING HALL 1999/10/28

By マフィーさん
さてさて、今回のライブは皆様ご存知の通り、「manifesto」中心のライブなのですが、実は・・・ハッキリ言いますが「苦手」でした^_^;。何度聞いても、耳には届くのですが心にすんなり入ってこなかったのです。歌詞はさて置き、こういう曲調がもともと好きではない僕にとって、今回のライブが一体どういったものになるのか・・・。ちょっぴり不安を抱えていました。
まぁ、小さな不安はさて置き「美穂さんに会える」という喜びと、「美穂さんの新しいチャレンジを見届けられる」という感激で、出掛ける頃にはそんなことはすっかり忘れてしまっていましたが・・・^_^;。

10月28日。夕暮れの福岡の街並みを同行の「なっつ」さんと、天神から歩くこと10分、17:30に会場へ到着。会場の周りには、すでに数百名の方が集まっていました。
17:35 STAFFの方より、整理番号1〜200と201〜400の2列に並ぶ指示があり、細長い路地に順序よく2列に並び直す。
 そうそう、今回のライブで僕は、皆様ご存知のp−chanさんと会う約束をして、お互いの服装を伝えあっていたのです。p−chanさんは、青のニットに、グレーのロングスカート、黒のショールを纏い、背の高い方・・・。今回のライブでも、どちらかと言えば女性の方が多かったので、キョロキョロと辺りを見回すことしばし・・・。フッと僕が前方へ視線を感じたときには、p−chanさんに先に見つけられ、微笑んでいらっしゃいました。p−chanさんは僕の想像通りの方で、本人は謙遜しておりますがなかなかの美人さんでした。
目が合ったからにはご挨拶を・・・。僕はトコトコとp−chanさんに歩み寄り、いきなりHNでのご挨拶。一緒に来られていたお姉さんにまで、HNで「マフィーです」などと浮かれて挨拶してしまいました。こんな感じで、9月のコンサートから引きずっていた「ご対面」は、あっけなく完了。整理番号が200ぐらい離れていたお陰?で、並んでいた時からp−chanさんの近くで、さらにオフィシャルのBBS等でお見かけする方々も近くに並んでいらっしゃって、それぞれHNで挨拶などをして回ったのですが・・・。その時は舞い上がっていて、何とも思わなかったのですが、後で考えたら回りの人達は、HNなどで挨拶している僕達を見て、どう思ったのでしょうか?見た目はあきらかに日本人のくせに、妙なアメリカ人のような「あだ名」だとでも思ったのでしょうね^_^;。

そんなこんなで18:00になり、いよいよ入場開始。整理番号順に入場するため、244番の僕は当然後の方。先に進むp−chanさんを見送ってから、ドキドキと鳴る自分の心臓の音に緊張しつつ、なかなか進まない列に、走り出したい気持ちをなんとか抑え、遂に会場へ突入。

会場の印象は、「狭い=ステージに近い」の一言でした。僕達は、美穂さんの正面に位置する11列目の椅子に陣取り、ブルーの4本のライトで照らされたステージを正面に見据え、どっかりと腰を下ろしました。後から入場される方も、入り口に入ると同時に「近〜い」とか、「狭〜」とか感嘆?の声を上げながら続々と入場。

 19:00 定刻?だったのでしょうか?途中でお酒を飲んだため、かなり曖昧な記憶の中「それ」はスタートしたのでした。
ステージのライトがスッと消え、ステージへゾロゾロと、スタッフの方が登場し、何やら作業でも・・・!?そう、僕がスタッフさんと勘違いした方々こそ、中山さんとLittle Creaturesのメンバーの方々だったのです。あんな風に当たり前に登場するとは、思っていなかったので、正直ビックリ。

 よく考えれば美穂さんであることぐらい分かりそうなものを、待ち時間をあまりにもゆったり構えすぎてうっかりしていました。
 会場に美穂さんが現れるのと同時に、客席からの黄色い(野太い)「美穂ちゃ〜ん」の声援。他の会場とは異なっていたのでしょうか?美穂さんは、ちょっと戸惑っているようで、はにかんでいました。

 今回のライブは、オフィシャルHPのBBSをはじめとする、皆さんの報告を見て予習していたので、「大人のライブだから、座って落ち着いて聴こう」。などと構えていたら、演奏が始まると同時に会場の観客は総立ち。後ろの観客は、いきなり通路に押し寄せる興奮ぶりでした。福岡では、ものすごい興奮状態の中でのスタートとなりました。

  まず最初の曲は、「ハートSmoke」つづけて「あきるまで」「Mark」「SEVILLANA」の4曲を続けて披露してくれました。美穂さんは、少し緊張されているようでしたが、唄声はツアーの時よりも落ち着いているように感じたのは僕だけでしょうか?
「いいぞ美穂さん (^.^)」と心の中で呟く。
3曲目「Mark」の歌詞「寂しいと言うかわりに 頑張って そう言ってしまう」の部分は、今回のアルバム全歌詞の中で、僕の一番お気に入りのフレーズだったので、胸にしみました。何故かこういう切ない歌詞も好きなのです。

最初の4曲の披露が終わると、続いてお待ちかねのMCへ。
自己紹介の挨拶のあと、「ライブでは新人です。よろしく」「今日は野球あるのに、こっちに来てくれてありがとう」と美穂さんよりご挨拶。
 そう、10月28日は、福岡ダイエーホークスVS中日ドラゴンズの日本シリーズの日。しかもダイエーが日本一への王手の日だったのです。試合は、福岡で行われているわけでもないのに、街頭には大型スクリーンが設置され、街中大騒ぎだったようです。
しか〜し、会場の観客は、当然こっちを選んだわけです(笑)。

 続けて、福岡の会場の感想について、「広いです。昨日の広島の3倍くらいはありそうです。それに、昨日は、シーンッ って感じだったんですけど、まぁ、それはそれで良かったんですけどね、みなさんスゴイですね。」と感想を述べられたのですが、ここで僕と同行していた「なっつ」さんが、すかさず「どっちがいい〜ん?」と突っ込むと、「さぁ、それはどうかな?」と美穂さんは、サラッとかわされました。MCも上手ですね。

 さてさて、続いての曲に入る時になっても、観客は総立ちのままだったので、美穂さんが皆さんを座らせてくれたんでした。通路に進出?していたお客さんも、元の席に落ち着いたようです。同時に美穂さんも小さな椅子に腰掛けて続いての披露となりました。

ここからは、印象に残った曲をレポート?させてもらいます。

「ビソシワーズフラワー」いよいよ来たぞ・・・という感じでした。
この歌のサビの高音部分は、大丈夫かな?と少し心配していました。
「心の冷製スープ」と言う所は思った以上に自然に聴こえましたが、「真夏に負けない〜」と歌うところが、CDよりも短めに切れてしまいました。思わず「頑張れ〜」と心の中でおせっかいな声援を送る僕。やはり本番は緊張するのでしょうね。
この曲は、CDを聴いていた時から印象深い曲でしたが、生で聴くと更に美穂さんの新たな世界を垣間見れたような気がしました。

「ESPRESSO'n'milk」 CDを聴いていた時は、僕の理解できる範囲を超えていたため、「何だか訳の分からない歌詞の歌」という印象があったのですが、ライブで聴くとなかなか良いです。これは全体的を通じて言えることなのかもしれませんが、ライブでは歌詞の内容をじっくりかみ締める・・・と言うより、身を委ねる感じだったので、全ての曲をすんなりと受け入れられた気がします。

「Sweetest Lover」 この曲は、生で聴いてみたかったんです。
「もう 離れない ずっと一緒よ 〜♪」うんうん 絶対に離れませんよ。そういう意味ではないと分かっているけど、何だか自分に言われているみたいで、嬉しかったです。
メロメロでした。(苦笑)
全然曲のレポートになっていませんが、本当の感想なので・・・^_^;。

流れるように次々と披露される歌の中、決して眠っていたわけではないのですが、あまりにも心地よい空間の中で、思わず瞳を閉じて、美穂さんの歌声と、Little Creaturesの皆さんの演奏に聴き惚れていました。
今回のライブには、行けなかった方がたくさんいらっしゃったのを承知していたので、その皆さんの分までしっかり見届けるつもりでしたが、「会場の雰囲気の中に自分が溶けていく感覚」みたいなものに陥ってしまい、お酒に酔ったのかライブに酔ったのか・・・こんな感覚は初めてでした。
そして、ふっと目を開けば、すぐそこに美穂さんが歌っている。おもわず、ジーンときて、美穂さんが滲んで見えてしまいました。こんな贅沢は、後にも先にもできそうにありません。(アルコールに感謝!!!(^.^))
 後で、隣のなっつさんに話したら、「もったいない」と言われてしまいましたが^_^;。

続いてのMCでは、Little Creaturesの皆さんについてと、アルバム「mamifesto」について、「どうしても彼ら(Little Creatures)とやりたくて、一緒に作ってもらいました。」と率直な気持ちを伝えられました。
 それから、今回のチャレンジについては「最近のあたしは、どんどんシンプルになっちゃってるけど、大丈夫かな?」と突然、客席に問いかけ・・・。本当に突然だったので、会場は、一瞬シ〜ン。僕は、「大丈夫〜!!!」って叫んだのに、ちょっとタイミングが遅れて、同時に美穂さんが自分で「シ〜ンッ!!」って言って会場を笑わせていました。ずい分と間の悪い時に叫んだ僕でしたが、まぁ声だけは届いたかな?(苦笑)

少なめのMCに流れるような曲の披露。本当にあっという間でした。気が付けば、最後の曲「Simple Things ♯22」
この歌では、普段あまり客席を凝視しない(どの歌手の方もそうでしょうが・・・)美穂さんが、「ゆっくり」そして「しっかり」会場の全員の顔を見渡すように歌っていました。
当然、僕も「目が合ったと」都合のいいように解釈し、一人で感激してしまいました。(隣の女の子も、目が合ったと喜んでおり、本当は一体どちらと目が合ったのでしょうか^_^;)。

最後の曲が終わり、ステージから美穂さんとLCのメンバーが消えると同時に、会場からは、手拍子が沸き起こり、一部掛け声もありましたが、僕を含めほとんどの方は手拍子のみ。僕は手が真っ赤になるくらい手拍子をしてしまいました。

しばらくして美穂さんと、Little Creaturesのメンバーが会場に現れると会場は再び大歓声。
本当に最後の曲ということで、「Stardust」を歌ってくれました。
曲と美穂さんの歌声がすごく合っていて、感激の一言でした。
この時点で、僕の「考える」という力はすでに麻痺しており、言葉にはできない感情と、そこに自分が存在していたという事実だけを思い出すのが精一杯です。

あまりにもライブに感動してしまい、美穂さんがステージを去ったことすら、よく憶えていません。コメントがあったのかどうかも全然記憶にないのです。ただ、スローモーションのように、会場を去る美穂さんの姿だけがうっすらと脳裏に浮かびます。
コンサートツアーのように盛大なものではありませんでしたが、「心の深い所にしっかりと刻み込まれる」そんな感じの、素晴らしい思い出になるようなライブでした。美穂さんが、今回のアルバム「manifesto」を作った理由が、遅すぎながらも何となくわかったような気がしました。

ライブが終わってからは、p−chanさんとお姉さん、なっつさんと一緒に記念撮影を行い、野球に沸く福岡の街をみんなで歩いて帰りました。
野球はすごい盛り上がりで、いたる所に設置されているスクリーンには黒山の人だかり。1球ごとに湧き上がる歓声、例えて言うなら、コンサートツアーの盛り上がりが、そこにはありました。しかし、僕の目には映りません。ライブの余韻にだけ浸りながら、無事に家路につきました。


※マフィーさんのレポートは、きょむりんくんのところにも掲載されています。
OVER THE MOON