Special Thanks： Ｙ．Ｍサン
【図書館編】（90年10月）
BGM：バレエ組曲「くるみ割り人形」より「コンペイ糖の精の踊り」
美穂：
中山美穂は、声を大にして言いたい
（バックでくしゃみの音）
風邪を引いたら、エスタック
（叫ぶ!）効き目が長いから、一日２回!!
NA：持続性風邪薬新エスタック12
エスエス製薬
舞台は、歴史的な威厳を感じさせる図書館。響き渡る男性のクシャミの音に女子大生に扮した中山さんはささやき声。「中山美穂は、声を大にして言いたい」そして、廊下で叫ぶ。「効き目が長いから、一日二かぁ〜い!!」そして様子を伺いながら、脱兎のごとく走り去る…。というのが、このＣＭのストーリー。
静まり返った図書館で、誰でも一度は大声を出してみた〜いって、思ったことがあるのでは？そういう人間心理をついた、実に秀作なのであります。
「今までは、歌手としての中山さんの表情を生かしていただきましたが、今回は女優の部分にスポットを当ててみました」とはスタッフの談。なるほど、前作（ビッグバンド〜ロックンロール編までの3部作）は歌とダンスを中心に考えられている構成。今回は180度転換したドラマティックな作りとなっているわけです。
この図書館、2日がかりで作られたスタジオのセット。スチームや本など、なかなかそれ風に凝ってます（笑）。よく見ると、廊下の壁には「静かに歩きましょう」なんて張り紙までしてある懲りよう。
中山さんは事前に台本を渡されて役作り。人物メモには、「彼女は女子大生。日曜の午後、図書館に立ち寄った。大学のゼミの課題、地球環境に関するエコロジーについて調べに来た…」てな細かい設定が。
当日は、演出の三浦氏が思わず拍手を贈るほとのできばえだったとか。さすがです（笑）
これこれこれこれっ!!これですわ（笑）。
このＣＭこそ、ワタクシ一押しの中山さんのＣＭでございます（笑）。この設定は、ホントに優れもの。シーンとしていると、叫びたくなるもの、実際（笑）。
設定といい、中山さんの名演技といい、セットの凝りかたといい、これは中山ファンとして、押さえておきたい逸品であります（笑）。