'00/01/15 UP
この曲は、実に穏やかな、一日の終わりにふさわしい曲。ゆっくりと、しっとりと。
自然と口ずさんでいるような、眠りながら歌っているような。
非常にカラダに、ココロに、馴染む逸品である。
このタイトルを見たとき、何だろうと思った。
そして、まず思い付いたのが、報告書（笑）。だいたい #（ナンバー）が使われているから（苦笑）。
報告書？と思い、ふと考える。アルバムタイトルは「manifesto（声明文）」なのだから、報告書というより、条項？
日常のSimple Thingsについての主張が、中山さんとしては22あるということ？
いえいえ、ここらへんは中山さんに聞いてみないとね（苦笑）。
さてさて、このところ、シンプルになる傾向にある中山さん。日常生活についても、そうなのだろうか。シンプルだけど、大切なこと。誰もが知っているようで、気づいていないこと。
「歌詞は意味の無いことを並べた」とご本人がおっしゃっていたこのアルバムだが、何気なく並べた言葉が実は結構深い意味だったり。作者の本質をついていたりするのでは？というのがワタクシの持論なのでアリマス（笑）。
聴いていればわかると思うけど、この曲って本当に歌詞が少ない。不要な部分が一切なくかなりシンプルになっている。でも、言っている一言一言に、感じるものがあるのである。
まさに無駄のない詞（笑）。
夜、眠りにつく前のお祈りをするとき。だいたいその日あった出来事を反芻し、反省する。
何が悪かったのか。
どこが失敗だったのか。
なぜそうなったのか。
明日は、どうしたらいいのか。
これが、意外と悩ましいのである。後ろ向きウジウジ型のワタクシとしては、いつまでも、いろんなことを後悔しつづける。
なんであんなことしちゃったんだろ。
なんであんなこと言っちゃったんだろ。
人は、毎日いろんなことに悩んで、考えて、疲れて眠りにつく。そんなときに言ってもらいたい一言。
〜何も心配ないよ…。
この一言で、何だか救われるような気がするのである。
〜今よりずっとうまくできる、明日はもっと楽しくなる…。
何よりも共感したのは、２番の歌詞。
〜嘘つくことに、慣れちゃだめだよ…。
そうなのだ。日常は、嘘であふれている。そんな日常に、慣れてはいけないのである。自分に嘘をつかない。誤魔化さない。大丈夫、何も心配ないから…と眠りにつく前に、明日への第一歩の背中を押してくれるそんな感じ。
ね？ 日常のＢＧＭ最後を飾る曲として、なんだかとっても深いでしょ？（笑）
中山さんの言葉とは裏腹に、ついつい歌詞に注目してしまう、それが私の悪い癖…（苦笑）。
そんなわけで、ぜひぜひ、あなたも1日の終わりに、ベッドの中で、リラックスしながら、この曲を流してみて。耳から耳へと抜けながら、脳に直接語り掛けてくれるような優しさ…それが、この曲なのであ〜る（笑）。