ビジソワーズフラワー by ありえるさん
'01/02/05 UP
すごく気になる曲です。音も詞も、です。
詞を読んでみると、素直にとれば…『別れ』でしょうか。
“悲しみをやり直す”・・・はじめてじゃない失恋の痛み or 昨日も今日も向き合ってみる
“形を変えてく あたしたちのLine” ・・・恋の終り
せっせと“凍らせる”モノ・・・悲しみ→恋の情熱、残る未練
“氷の隙間から 聞こえる花の声”・・・希望
“溶かして飲み干す”・・・冷めぬ想いを砕いて吸収し、繰り返して少しずつ力へと
“コスモス”・・・夏から秋へ移り、新しい旅の訪れを応援する気持ち
“別の花”・・・去った相手が新しく出会う恋心 or 別の道
想いを凍らせて、砕いて、飲み込んで、力にして、そうして忘れていく愛の形。。。かなぁ。。。
美穂ちゃんは、自分じゃなく、相手の次の恋を考えたり、しますね。
確か、『ふったりのphotograph』でも、彼の次の相手(彼女)を頭の端に想像してる。
私自身もいつも、別れが匂ってくると、相手の未来の彼女の存在をぼんやりと考えます。
それは、自分は彼の人生のパートナーになれなかった(幸せにできなかった)、という歯痒さと、相手をまだ想う気持ちから、相手の幸せを願う気持ちと混ざり合うから・・・でしょうか???
これは暗〜い歌でしょうか?
皆さんは、どう想われたのでしょうか?
私は、美穂ちゃんの歌で、あまり好きでない歌が少ーしありますが、それは、あんまりに暗い恋の終わりだからです(笑)。
未来の少しも見えないような、浸っているだけの別れ歌は、どうも苦手なのです。
そんなところからも、意外にこの歌には、前向きな感情を感じ取れて、私のお気に入り館入りの一曲です!
音はもう、ゴクゴク、舌とノドで存分に味わいたいほど、美味しいそうですし♪
悲しみをやり直して、正面から向き合って、まるでどんどん自分を痛めつけるみたいで、これは、“強い人”の行為です。
そういう心を感じるから、惹かれる歌です。
『諦め』があります。『諦め』は普通、Negative(マイナス感)なモノです。
歯を食いしばって耐えなければならない、諦めちゃいけない状況もあります。
ところが、とてもPositive(建設的)な『諦め』もあります。
“嘆き”をどん底とすれば、そこに 長くしがみつく行為は 同じLine上(どん底)です。
だけどそこから生じる『諦め』は、どん底から一段上がったレベルに位置してる。
新しい光を目指した、はじめの一歩です。
どうする事もできない、世の常・人の常を見て、知って、嘆いて、それを受け止めて諦める。
“悟る”と言えるかもしれません。。。
哀しみに反発せず、ただ翻弄もされないで腹を据えれば、出会える場所じゃないでしょうか。
ささやかな幸せへの入り口・・・を見逃さない姿勢が見えます。
思い巡らしてする反省が、二度同じ失敗はしない というしなやかさになり、最後は見知らぬ別の女性(又は道?)へと見送る事ができるのは、現実から目を逸らしていません。
自分の生きて来た道に自信がある・・・ということかなぁ。。。
ところで、3つ目の、この歌の『スイッチ』はなんでしょうかねぇ・・・私にとりまして・・・。
『覚悟』、かなぁ。。。
アルバムを一週間聴いた、今の地点の私の感じ方です。また、違う交差点に出食わすかな(*^-^*)?