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勝手に Short Story
〜歌の中の風景〜
Cat Walk
by GUCCHIEさん
(作詞:芹沢 類/作曲:KITARO)
「はぁ〜、今日もまたか。もう毎晩毎晩うるさいんだよ〜〜〜〜〜〜!!」
ここはヒロシ君ちの屋根の上。そこには一匹のキュートな雌猫「ピッピ」ちゃんが、2匹の雄ネコ「ゆうすけ」君と「ももお」君の前をマリリンモンローばりに”Cat Walk”しております。
ゆうすけ「ん〜、ん〜。んんん〜。にゃう〜〜〜(ピッピさま〜〜〜。今日もすてきです〜〜)」
ももお「にゃおにゃおにゃお〜。にゃにゃにゃにゃにゃ!!(ふん!軟弱なやつだな、相変わらず。目障りなんだよ!!)」
ピッピ「...(...)」
ももお「にゃにゃにゃ〜、にゃにゃにゃ〜、にゃおんにゃおん(ピッピ、今日はプレゼントがあるんだ)」
ももお君はなにかをピッピちゃんに差し出したようです。
ピッピ「にゃ〜?(な〜に?)」
ももお「にゃ!! にゃにゃにゃにゃ〜にゃ、にゃにゃんにゃん!!(これさ!! 特上のおかしらつきの鯛の骨!!)」
ピッピ「...ん〜?にゃ〜?.....にゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ〜〜!!(...え〜?そうなの〜?....のどに詰まったらどないすんねん、鯛の骨はあぶないんじゃ〜〜!!)」
バリッ!!....あららららら、ももお君はピッピちゃんにひっかかれてしまったようです。
ももお「ふぎゃ〜〜〜!!!(いて〜〜〜!!!) ....にゃにゃ〜にゃ、にゃにゃ〜にゃ、にゃにゃん(....せっかく持ってきたのに、ひっかくことないじゃん、悪気はねぇのにな)」
ゆうすけ「んにゃ〜、んにゃ〜、んにゃ〜(ピッピさま〜。すてきです〜。強いです〜。)」
ピッピ『んにゃ〜〜〜??んにゃにゃにゃにゃ〜(こいつはなんでこんななの?もっとましな男はおらんのか〜』
なんていったらいいのか、この3匹はどうやら三角関係のようですね。
2匹の雄ネコにもてもてのピッピちゃんです。しかし調子に乗ってこんなことを。
ピッピ「ん〜にゃ、にゃにゃにゃにゃ、にゃにゃにゃ〜(ね〜え、どっちがより私のこと、愛してるのかしら〜)」
ももお「にゃ〜〜〜!!!(俺に決まってるぜ!!!)」
ゆうすけ「ん〜にゃ〜〜〜(ピッピさま〜〜〜)」
ピッピ「....(....)」
ももお「にゃにゃにゃにゃにゃ〜、にゃにゃにゃにゃにゃ(俺のほうが断然若いし、ソイツは何考えてるかわかんねぇじゃん)」
ゆうすけ「んにゃにゃ〜(ピッピさまのこと〜)」
ピッピ「にゃ〜にゃ、にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ〜(じゃあさ、ここに書いてあること全てをどちらが先にやり遂げられるかで私への思いをはかりましょ)」
ゆうすけ「んにゃ〜♪(はい〜♪)」
ももお「にゃお〜〜〜〜!!!(のぞむところだ〜〜〜〜!!!)」
ピッピ「にゃ〜にゃ♪(どうぞ〜♪)」 『にゃ〜にゃにゃにゃにゃにゃ(あぁ〜私を奪い合う男たち) にゃにゃにゃにゃにゃ〜、にゃにゃにゃにゃん(すてきだわ〜、これも私の魅力のせいね)』
ももお、ゆうすけ「んにゃ!!?(え゛っ!!?)」
......。
ももお、ゆうすけ「......(......)」
その時一匹の若い雌ネコ「ミーコ」ちゃんが目の前を通りすぎていきました。
ミーコ「ん〜にゃ〜ん♪(ウフ〜ン♪)」
ももお、ゆうすけ「にゃお〜〜〜〜♪(かわいい〜〜〜〜♪)」
....
ももお、ゆうすけ「にゃにゃにゃ、にゃにゃにゃにゃにゃ、にゃにゃにゃ〜♪(ピッピ(さま)お元気で、あなたの期待にそえる猫探してください。ミ〜コちゃ〜ん♪)」
あららららら、2匹ともミーコちゃんを追っかけて行ってしまいました。
あんなにピッピちゃんにお熱だったのに。
いったいピッピちゃんの注文ってなんだったのでしょうか?
どれどれ覗いてみましょう。
〈1.今すぐ私に豪華なディナーを持ってくること。(あたしの舌は半端じゃないわよ)
2.あたし、隣の犬の「カズタ」が大嫌い!!やっつけてきて
3.ついでにさぁ〜裏の家のボス猫ミャウもうっとおしいのよね。いつも私に色目を使うの
....やっつけて
4.あとね〜とりあえずこの3つをやってくれたら、また言うわ♪〉
だって...。
なんとまぁ、わがままなのでしょう。
1.は...まぁいいでしょうね。
でも、そりゃ2匹も嫌気がさすでしょうね(苦笑)
だって「カズタ」は自分を猫だと思ってるちょっとかわった犬。
かかわりたくないよね。一度相手すると仲間だと思ってしつこく遊んで遊んでって言って来る。
アンタ犬なんだよ(笑)
それから「ミャウ」なんてこの近辺一帯を占めている大ボス猫...。まだまだ元気。
若いももお君やちょっと頼りないゆうすけ君じゃあね....。
残されたピッピちゃん、どうしてるのでしょう...。
ピッピ「んにゃ〜〜〜〜〜(ふられた〜〜〜〜〜。)
んにゃにゃにゃにゃ〜(愛想尽かすなんて殺生よ〜)
にゃにゃにゃ〜(今に始まったことじゃないのに〜)」
ご愁傷様です(笑)
なんだかこの次の日からヒロシ君ちの屋根の上は静かになったそうですよ。
<fin>
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