イスタンブール、時はゆるやかに 著者:澁澤幸子(新潮文庫) この本は、著者がイスタンブールへ旅行したときの旅行記です。 はじめてイスタンブールへ行ったときから、約10年間毎年のように訪れてしまうトルコの魅力について、実に興味深く書かれています。 私は、一度トルコに行っているので、そうそうこんな感じとか、いろいろ共感しながら読みました。彼女は、約10年の間に、トルコの至る所を旅しているので、危険と言われて、自分ではなかなか行けないところなんかも登場します。今は行けないけど、いつか行きたいなぁ〜なんて、結構思いますよ。 トルコは、私の中で、もう一度行きたい国の一つです。そんな好奇心を、非常にそそってくれるお話です。 一度も行ったことがないのなら、多分行きたくなるんじゃないでしょうか? 澁澤さんの旅の魅力は、なんといっても、旅をしている中で現地にたくさんの友達を作ってしまうところにあると私は思います。それこそ、旅の醍醐味!!…とはわかっていても、なかなかできないんですよね。 現地の人に話し掛けられても、私のように語学の不得手な人間には、なかなか返すこともできない。英語ならまだしも、トルコ語となると……って感じでしょ?(苦笑)←いえいえ、英語もダメですが(苦笑)。 トルコという国は、イスタンブールのような観光地であれば、結構英語も通じるのですが、町の人や奥地に行けば行くほど、全然英語が通じなかったりして。首都のアンカラでさえも、地元の人たちには英語を話す人があまりいませんでした。でも、トルコ人はあたたかい人が多いようで。物怖じせず、トルコ語で返してくれるのです。…てなわけで、私もトルコ語を習いはじめて一年になります。全然上達しませんが(苦笑)。…なんていうワタクシの旅の話は、「旅の記録」にUPするとして(苦笑)。 あ−、話がずれましたが、こんな具合に、澁澤さんのように地元の人たちとコミュニケーションをとりながら、本来の「旅」をしたい!と切に願ってしまうような本であります(笑)。 あと、旅をする時間の無い人、トルコに行ってみたいと(既に)思っている人にもオススメですね。いろんな町が出てくるので、どこに行きたいか、検討するのにもいいかも(笑)。 てなわけで。皆さん、ぜひ一度、お試しあれ。 |