トルコで私も考えた
高橋由佳利 著(集英社) さて、今回ご紹介する本は、マンガの本である。 とはいえ、普通のマンガのように、ストーリーがあるってもんではない。純粋に、トルコ紹介本といっても過言ではない。 トルコ好きが講じて、現地で結婚して住み着いてしまった漫画家高橋さんが書いているトルコ体験記なのである。 トルコの人たちの暮らしぶり、人となり、その他住んでみないとわからないようなことがたくさん登場する。今のところ、多分2巻まで発売されているが、なかなか内容は多岐にわたっている。 たとえば、トルココーヒーの話をしよう。 トルココーヒーとは、濃くて苦くてちょっとざらついた独特な味がするのだが、どこの家に行っても、まずススメられるのがこれである(チャイは時間がかかるので、後から出てくるらしい(笑))。 コーヒー豆はどこでも同じだが、トルココーヒーはどうも挽き方が違うらしい。普通のコーヒー豆は手に入りにくいらしいが、トルコ・コーヒーの粉ならどこでも売っている。 ちなみにインスタント・コーヒーはネスレ社のものでなくても「ネスカフェ」と呼ばれ、喫茶店のメニューにもしっかり「ネスカフェ」なんてのがあったりする(笑)。 とまぁ、こんな具合に地元ネタで、なかなか行かなきゃわからないような日常体験がたくさん書かれているのだ。 トルコ人の人柄から、いろいろなトルコのシステムまで。 結構、トルコフリークになれること、間違いなしっ!(笑) ちょこっと旅行したことがあるだけのワタクシだけど、トルコ人の性格とかで、そうそうっ!なんて頷けるとこがあったりして、そんなところも結構楽しんじゃったり。ただし、知り合いのトルコ人は、「こんなの、違うよ」と反論してた(笑)。やっぱり、「外国人」から見たトルコ人、トルコ事情…ってことなのか(苦笑)。 あ、全然関係ありませんが、名古屋 栄には「Kahve hane」という喫茶店があります。Kahve (カフヴェ)というのはコーヒーのこと。トルコ語でコーヒーを飲む喫茶店みたいな意味。あらら?もしかして、トルココーヒーが飲めるの?と期待したら、コーヒーは普通のものしかありませんでした(苦笑)。余談ですが(笑)。 そんなこんなで、この本でどうぞ、トルコに行った気になってみてくださいっ(笑)。 |