旅行のススメ


ロードス島攻防記
塩野七生(新潮文庫)

ロードス島付近マップ 塩野さんといえば歴史もの。特に「ローマ人の物語」が有名です。歴史ものしか読んだことないけど、この人の本は結構夢中になって読んじゃいますね。
さてさて。ロードス島といえば聖ヨハネ騎士団。というくらい、まあ有名な歴史ではありますが。時は中世、14世紀頃。十字軍とかが盛んで騎士団なんかもいくつかあった頃の話。聖ヨハネ騎士団とオスマントルコの戦いについて書かれています。
まあ、話は読んでもらえば絶対面白いと思うので、オススメの本なんですけどね。てか、歴史好きにはたまらないって感じ(笑)。まだ未読の方は、是非読んでみてください。

で、「旅」ですね(笑)。ロードス島って行ったことある方、どれくらいいらっしゃるんでしょうか?私はこの本を読むまで全然興味がありませんでした。てか、ギリシャには行ってみたいと思ってたけど、それでも、アテネとかスパルタとかオリンピアとか。島って言ったら、そうねぇ、やっぱりクレタ島とか。「王家の紋章」なんていう古代エジプトが舞台なマンガを夢中で読んでいた時期があるので、ミコノス島とかサントリーニ島とか。いろいろと思い浮かぶけど、ロードス島ねぇ。ってくらい、全くといっていいほど興味無かったんです、ホントに。
この本を読んでロードス島の何に一番興味を持ったかといえば、それは城壁です。トルコと戦争をするにあたってかなりな力の入れようで城壁を修復していくのですが、そこらへんの記述を読んで実際に見てみたくなったのです。元々城塞なんかに興味を持っているっていうのもありますが、この本の説明なんかを読みつつ、是非実物を見ながらこんな感じっていう気分に浸りたいっていうか(笑)。本の世界に浸ってみたいっていうか(笑)。
現在でも、聖ヨハネ騎士団によって築かれた城壁に囲まれた旧市街は、騎士の館、イポトン通り、オーベルニュの館など、中世の面影が色濃く残っているそうです。

ロードス島戦記がいろんなストーリーの題材に使われているのは、ヨーロッパの若い騎士たちが活躍するからだと思います。同じようにヨーロッパの若者が活躍したといえば、少年十字軍。これを題材にした物語、何か知りませんか?…って、全然ロードス島と関係ないやん(爆)。

てなわけで、地中海、それもかなりトルコ付近に浮かぶ小さな島、ロードス。コンスタンティノープルを首都とするオスマントルコで一番の栄華を誇ったスレイマン1世との壮絶な戦いに思いを馳せながら、どうぞ歴史の一遍をお楽しみください。



OVER THE MOON 2