旅行のススメ


パンフレット 桜桃の味
1997年 / イラン映画 / 1時間38分
監督:アッバス・キアロスタミ
出演:ホマユン・エルシャディ, アブドルホセイン・バゲリ 他

黄色い土ぼこりが舞う中、中年の男が車を走らせている。ときどき車を停めて、労働者に声をかける。「いい仕事の話がある。車に乗らないか」誰にも相手にされない。
男は、自殺のための介添人を探していた。ある山の上の場所に穴を掘ったので、自分を埋めてほしいという。

てな話なんですけども。話自体は、まあ置いといて、キアロスタミ監督の映画に出演する人物は、素朴な人間が多かったりします。この映画で出てくる人たちも、すごく素朴で。すごく普通で。イランに行くとこういう人たちに会えるんだろうか、なんて、少し期待しちゃったりして。
この映画は、キアロスタミ監督の所謂「ジグザグ道3部作」の3番目の作品。ワタクシ的には、一番最初の「友達の家はどこ」が大のお気に入りで(笑)。これまた、すごい素朴な少年がいい味を出しているのです。「友達の家はどこ」では、主人公の少年が借りていたノートを友達に返すために、とにかく街中を歩き回る。山道を行くところがどうもジグザグ道で。「桜桃の味」でも、掘った場所へ行くとき軽い山道を通るのだけど、それがまたジグザグ道。ま、そんなところが「ジグザグ道3部作」の所以なんですけども。街の中も、道が結構入り組んでいて、見た印象は迷路みたい。
ちょっと前に見たイラン映画「運動靴と赤い金魚」。監督は違うんだけど、ここに出てくる街も、やっぱりなんだか入り組んでいる感じかな?イラン映画は、素朴な題材のものが多いので、街も下町っぽいイメージかな?

実際に見たことはないので、全然わかりませんが(笑)。

そんなこんなで、結構イランの街には、興味があったりします。
もちろん、イラン映画にも。
パンフレットより



1997年 カンヌ国際映画祭 パルムドール受賞