 地雷を踏んだらサヨウナラ1999年 / 邦画 / 1時間51分 監督：五十嵐匠 
出演：浅野忠信,Robert Slater,ThorngDarachhaya,川津祐介,羽田美智子 他1972年、内戦激化するカンボジア。銃撃の飛び交うなか機関銃の代わりにカメラを抱えてシャッターを押し続ける男がいた。一ノ瀬泰造、25歳のフリージャーナリスト。キャパや沢田教一に憧れて戦場カメラマンを志し、自らの生きる道を追い求め激動のインドシナ半島を駆け回るうち、解放軍の聖域アンコールワットを撮影することにとりつかれてしまう。 「うまく撮れたら、東京まで持ってかえります。もし、地雷を踏んだらサヨウナラ！」と書き残して、男はアンコールワットへと向かった…。 これはねぇ…。いや〜、哀しいっす。 実際にあった話であることがまた輪をかけて哀しいですね。 映画を見て、戦争ってなんて嫌なものなんだろうってな感想しか浮かばないんですが（苦笑）。 主人公の考えは理解できないです、私は。平和な日本に生まれて、自分から戦場に行こうと思うという考え。もっとも、戦争に行くわけじゃなくって、写真を撮りに行ってるのですが。自分から危険なところに行こうとする…何がそうさせるんだろう。なんで行かなければならなかったんだろう。…そんなことを考えました。 しかし、全体を通して、主人公の求めるもの、手に入れたいもの…というのがなんとなくわかるような気もします。戦場カメラマンとしての人生を選んだ一ノ瀬さんという人の人生を。 決められた道からはずれる勇気のない私としては、少しだけ羨ましくもある「生きた証」のある人生だったと思います。 さてさて。主人公の浅野さんはいい味だしてました。非常に生き生きと演じてたように感じました。カンボジアの自然とマッチしてたかな？（笑） 監督は戦場カメラマン沢田教一のドキュメンタリー「SAWADA」を手がけた五十嵐監督ですが、泰造が駆け抜けた時代とその環境に徹底してこだわり、主要シーンのすべてをインドシナ半島で撮影。すばらしい映像でした。 なんといっても、泰造が焦がれた遺跡アンコールワット！最後にアンコールワット全景が映るのですが、これはもう絶対に実際に見たくなると思います。 一度は行ってみたいところですが、今は危険度はどうなんでしょうか（苦笑）。内戦とかいろいろあったので、破壊されていないかとかも心配ですけど。ご存知の方いらしたら、ぜひ教えていただきたいです。 この映画を一緒に見に行った友人は、以前行ったことがあるらしく、危険なときを避ければ実に素晴らしいところだったと申しておりました。 あー、そういえば、別の友達もアンコールワットを見に行ってます。そのときはかなり危険だった気がします。内戦とかがあって。アジアのあそこらへんは結構見たいものがたくさんあるのに、ノンキに観光なんてしていられないお国事情なんかがツライところですね……なんて脳天気に書いていると、これも怒られそうだけど（苦笑）。 私は遺跡好きなので、平和でさえあれば、ぜひアンコールワットやアンコールトムに行ってみたいと思います。 カンボジアに行かれた方がいらしたら、またその感想なんかを教えてくださいね！ |