旅行のススメ


TUBE TALE
1999年 / 英国 / 1時間29分

ロンドンの地下鉄をテーマに創り上げたオムニバス9作品。
ロンドンの週刊誌「タイム・アウト」にて募集したアイディアから、9人のクリエイターたちが自分の好きな話を選び、全体を組み立てる。とにかく、自由な発想の映画を作ろう。そんなコンセプトをもとに、製作者リチャード・ジョブソンは新人監督や演出経験のない俳優たちに参加を呼びかけた。その結果、若手俳優で注目のユアン・マクレガー、ジュード・ロウ等が参加することとなった。
舞台は、「チューブ」の愛称で親しまれているロンドンの地下を縦横無尽に走り回る地下鉄。ロンドン生活には欠かせない地下鉄を舞台に、個性的でクレイジーな人間模様が交錯する。
「ここで描かれるのはふつうの観光映画に登場しない素顔のロンドンだ。猥雑で、ダーティなのに、愛すべき人間臭さがある。スタイリッシュな映像と音楽から、ロンドンの活気が伝わる構成になっている」とはパンフレットの言葉。

というわけで、「ロンドンの地下鉄」好きなワタクシとしては、どうしても押さえておきたい映画だったんですが(苦笑)。おまけに、先日「リプリー」で見た美しきジュード・ロウの初監督作品もあると聞けば、行かずにはいられない(笑)。
個々の話の 内容にはとりあえず、触れないでおきましょう。
本当に実にさまざまな話が盛り込まれていて、それらすべてが地下鉄を舞台としているところがなかなか面白いかな。話的にはえげつない(というか、私の美意識が許さない(苦笑))のなんかもあったりして、「すご〜くイイよ!」と手放しにはオススメいたしませんが、なかなかいいお話もあります。

ロンドンの地下鉄って、すご〜く深くって特徴的なんで、それを見るだけでも、こんな感じなのかな〜?と夢を膨らませることが…できる、でしょうか?(苦笑)
ま、いかにも、ロンドンっぽいことは間違いありません。
楽しめるのは、電車だけではなくって、駅もかな。いろんなポスターが貼ってあって、私の中では、一種の博物館なのですが(これが日本語のポスターなら、ただの広告って見ちゃうかも…ですけどね(苦笑))、そんなポスターを効果的に撮ってたりとなかなか面白い撮り方してたりもします。9話それぞれのタイトルは、映画の流れを止めないように、実にさりげなく出てきます。ブルゾンの背中に書かれていたり、ポスターのロゴになっていたり。ま、そんな遊び心はちょこっと面白いかな(笑)。
友達は、地下鉄に乗りたくなくなったって言ってました(苦笑)が、私はもともとロンドン好きですので、またあの空気に触れたいな〜なんて、思ったりもします。

余談ですが、パンフレットにはロンドンの路線図が載っていて、撮影された路線や駅の紹介、さらには最新ロンドンのトレンディスポットまでありました(笑)。その中で目に留まったのは、「Angel」という駅。気にはなっていたものの、実際に降りたことはありませんでした。おシャレで美味しく、手頃な値段のレストランが並ぶとあったので、今度は是非行ってみようか、と……をいをい、食い気かい(苦笑)。



OVER THE MOON 2