コールド・フィーバー 1995年 / 米+アイスランド 合作 / 1時間26分 監督:フリドリック・トール・フリドリクソン 出演:永瀬正敏、リリ・テイラー、フィッシャー・スティーブンス、ギスリ・ハルドルソン 他 一面の雪と氷に閉ざされた国アイスランド。その国に、一人の青年が降り立つ。青年の両親は7年前、このアイスランドで不慮の事故で亡くなっている。彼は、その両親の供養をするために、両親の亡くなった川へと向かう。 強引に売りつけられたポンコツ車で吹雪の中をひたすら走るが、途中車を盗られたり、いろいろな困難に合いながらも、ただ厳寒の土地に眠る両親の面影を求めて進んでいく…。 この映画ご存知でしょうか? これが、旅を感じる映画シリーズを作る発端となった映画です。 この映画を映画館で見たとき、本当に行ってみたいと思いました。アイスランド。白く煙る果てしない平原。自然にあふれる大地…。この映画に登場するアイスランドは、とにかく白くて、寒い(笑)。 主人公は、車でアイスランドを横断するのですが、とにかく大変で。寒いし、途中人家はないし、そんなところをひたすら歩いたりするんですが、こりゃ、ほんとにこんなことになったらたまらんなぁ…てな感じ。さすがに、この寒い真冬に行く人はなかなかいないとは思いますが、かなりアイスランドを堪能できるんじゃないでしょうか(笑)。…っていうか、真冬に実際に行くのは寒いので、この映画でアイスランドの冬を堪能してくださいってことで(笑)。 途中、アイスランド人として、いろんな人が登場します。 客を乗せてる途中で受難劇の練習に行っちゃうタクシー運転手とか、トラックの荷台に乗って合唱している男性たちとか、お葬式の合唱をレコーダーとカメラで収集している女性とか、なんか一風変わっているんだけど、憎めない人たち。「アイスランドはどうですか?」と何度となく訊かれて必ず主人公が答える「Very Strange Country」という言葉。寒い雪の大地で現れる幽霊というか、大地の精霊というか、変わった体験等いろいろと現実では理解できないような現象。 そんな中で、両親たちはどう過ごしていたのか。どう感じていたのか。主人公は自分なりに感じていくんでしょうね。最後、ようやく両親の亡くなった川に到着したとき、なんだかその光景が妙に……(笑)。あとはご自分で見て、感じてください(笑)。 以前、映画館で見て以来、ずぅ〜っと見たかった作品。今回、オークションで見つけて購入してみました。レンタル屋に行けば、ありそうな気もしますが(苦笑)。 雪に覆われた荒涼たる大地と、その中で生活している優しい人たちの思い(?)を感じてみてください! |