渡良瀬渓谷鉄道の旅! by Rainbow7さん 今回の旅行は、日帰りでまだ行ったことのない所ということで、時刻表の地図を見ながら手頃な場所はどこかな〜って探し、ターゲットになった所がわたらせ渓谷鉄道でした。 今回もガイドブックは一切見ずに、現地に行ってから行動を決めようということで、いったいどんな景色なのか、どんな感じなのかは、この時点では全く分かりませんでした。 行く途中、ホームの反対側に帰りに乗る列車と同じタイプの列車が止まっていて、よ〜く見ると、美穂ちゃんの一番搾りのポスター(ジョッキを持って飲んでいるヤツ)があったのでした。(^_^) 「これは最後に楽しみができた!」と思い、思わぬ遭遇に(もうすでに見納めだと思っていたから)何だかとっても嬉しくなりました。 東武鉄道とわたらせ渓谷鉄道の乗換駅、相老(あいおい)駅に着き、駅にある渓谷鉄道に関するパンフレット、地図を見て、この先の行動を考えました。 「神戸(これで”ごうど”と読む)駅にある食堂でお昼を食べ、そこから歩いて草木湖を通って、隣の沢入(そうり)駅まで行って、さらに先に行って通洞(つうどう)駅の近くにある足尾銅山博物館に行こう」と、ここで今日の行動を決めたのでした。 相老から列車に乗り、しばらくして右手には渡良瀬川が見え始めました。周りに乗っていた人の中には、「すごい〜!」って言っている人もいました。どんな様子かと言うと、そんなに険しい渓谷ではなく、いろんな大きさの石がある川原を、ある場所では細々と、ある場所では大きく、悠々と流れているといったとこでしょうか。 途中の水沼駅で、車内販売のおばさんが乗ってきました。いったい何があるのか興味津々になり、見てみたら、地元で採れたマイタケ、ふきのとう、さらに地元の人が作っているまんじゅうとかを売りに来たのでした。美味しそうなまんじゅう(皮が味噌風味、甘さ控えめ)をゲットし、後で食べることにしました。 そんなこんなで渓谷の景色を見ながら、神戸駅に着きました。駅構内(と言っても無人駅ですが・・・)にレストランがあるのですが、そのレストランの建物が昔使われていた電車だったのです。 座ると、席がリクライニングシートで、「これは旅気分だ〜」って浸りながらお昼を食べました。 ここから隣の駅である沢入駅に歩いている途中の出来事。 歩いていたら、ちょうど下校中の小学生(2、3年生あたりかな)に追いつくような感じになり、その子が私にこう話しかけてきたのでした。 「おじちゃん、どこ行くの?」 おいおい、25歳のお兄さんに、”おじちゃん”はないだろ〜・・・(苦笑の2乗)って思ってしまいましたが、まあここはご愛嬌という事で・・・ 「沢入駅まで行くんだよ」 「すごい遠いよ〜」 (地図を見て、歩いて3時間くらいと分かっていたけど)「どのくらいかかるのかな〜?」 「着くのは夜中になるかもよ。泊まる所あるの〜?」 「そんなに遠いんだ〜」 「電車で行けばすぐだよ」 「今日は歩いて行こうかな〜って思ってね」・・・とか何とか話していました。 子供って、思った事をズバっと言うもんだな〜って、改めて思い知らされました・・・(^_^;) (でもワタクシ、そんなに老けた顔ではありませんよ。念のため・・・) 分かれ道になって、その子ともお別れして、どんどん歩きました。そろそろ美穂ちゃんの曲でも聞きながら歩こうかな〜って思い、ここで聞いたのは”A Place Under The Sun”でした。ちょうど柔らかな日差しも当たっていて、この曲を聞くのにちょうど良い気分だな〜って思ったからでした。 小1時間歩いて、草木湖に着きました。湖と言ってもダムで堰き止めた”ダム湖”だけど、最初見た時は「やっぱり大きいな〜」って思いました。 もう少し歩いた所に、”みかげ石センター”というのがありました。歩いていて気づいたのですが、この辺は採石場があちこちにあって、「ここはみかげ石で有名なんだ〜」と分かったのでした。 中には、狛犬の石像や、五重塔みたいなヤツ(何十万円もする)や、庭石もありました。 でも、何でこんな所に、”悪妻は夫を伸ばす 落合信子”っていう石碑みたいなのがあったのだろうか・・・?(^_^;) さらに30分くらい歩いて、草木湖に架かる大きな橋、草木橋を渡りました。さっきのダムからもこの橋は見え、ものすごい高い所(50mくらいかな)にあるんだな〜って思いましたが、橋の上から下を見ると、高さの感覚が分からず、湖面がそんなに遠くないように見えました。(これならバンジージャンプをやっても、飛ぶ直前の恐怖感は案外ないかも・・・) 途中で一休み&美穂ちゃんの曲を聞きながら昼寝して、ゴールの沢入駅には3時間くらいで着きました。この駅もいかにも田舎の駅っていう感じで、周りには誰もいなかったから、列車が来るまでベンチで寝そべっていたり、線路を横切って写真を撮ったりと、好きなように時間をつぶしました。 次の目的地は通洞駅の近くにある足尾銅山博物館だったけど、着いたのは夕方だったから閉館時刻を過ぎてしまい、結局中に入れずでした。(>_<) しょうがないから近くの、高い所に架かっている橋に上って周りの風景を見ると、築30年くらいの、古〜い木造の平屋の家の集落がありました。昔は鉱山の街だったから、そこで働いていた人達の住宅が今でも使われているのかな〜とか、勝手に思っていました。 帰りの列車では、途中から車内に私1人という状態になってしまいました。駅に着くと、着いてもどうせ誰も乗り降りしないだろうから、止まって3秒後には発車という、こっちでは考えられない状況になっていました。 そして最後に乗る列車は、行きに見かけた美穂ちゃんのポスターのある列車でした。この列車は全席指定で、最初取った席はポスターとはだいぶ離れた席だったけど、どうしてもあのポスターが見たくてしょうがなくなり、結局ポスターの近くの席に移動してしまいました・・・(^_^;) 今回の旅行は、途中で10kmくらい歩きましたが、歩いていったからこそいろんな発見や、途中でちょっと寄り道なんていうのもできるから、やっぱりその土地の景色に触れるには歩くのが1番!ってつくづく思いました。 最後に、美穂ちゃんの車内ポスターも写真に撮ったので、それをお見せして終わりにしたいと思います。 |