旅行のススメ



京都、静岡の旅! by Rainbow7さん

 〜11月23日〜

 この日は飛行機で大阪へ。8時頃大阪(伊丹空港)に到着。待ち合わせの時間までしばらくあるから、屋上の展望デッキでひと眠り。
 10時に友達と合流し、そのまま大阪・梅田の「HEP5」に直行。前々から乗りたかった観覧車に乗って、大阪の街を見ました。眺める時も、美穂ちゃんの一番搾りの看板とかが気になって、見つけては2人して、「あ〜、あんな所にあった〜!」とか大騒ぎ。
 それと、ゴンドラ内にある案内に「中山連山」とかいてあって、「連山を美穂に書き換えちゃうか〜!?」とか・・・(^_^;)

 15分程で1周し、お昼はパンダエクスプレスに。
 この店は美穂ちゃんがアメリカのパンダエクスプレスに行ったと会報に載ったのをきっかけに、内輪で有名になってしまい(笑)、私も前々から行きたかったお店でした。ここのオレンジフレーバーチキンを昼食に。

 午後はチケットショップで美穂ちゃんのシングル「C」のテレホンカード(非売品で、10万円以上の価値があるらしい)があるお店に行こうとしたけど、店はお休み。(泣)
 他の店でテレホンカードを買って(映画「どっちにするの」と、何の宣伝テレカか分からない1枚の、計2枚)、ゲーセン行ったりして、夕飯の時間まで暇つぶし。

 もう1人合流して、夕飯は焼肉。
 この店は以前美穂ちゃんが訪れたらしく、サイン(95年だったかな?)もありました。おまけに一番搾りのポスター(見たことないヤツ)も何枚かあって、ホクホク顔に。(^_^)
 さて、3人の中には知る人は知ってる(爆)、酔っ払うと手におえないT君もいました。
 「これ以上飲んだら置いていくわよ!」
 「次飲んだら全部おごりね!」・・・
 など、2人して言った甲斐もあってか、3杯目を阻止!(笑)

 そんなこんなで1日目は終わりました。

 それにしても、この焼肉屋はすごい人ごみの中にあったけど、美穂ちゃんは周りの人に気づかれなかったのであろうか・・・?(笑)


 〜11月24日〜

 この日の目的地は、京都・嵐山の嵯峨野トロッコ列車に乗ること。
 さらに、数日前に、美穂ちゃんがラジオ番組(PS・I Love You)で「直指庵」を訪れたのを知ったので、そこにも行くことに。

 阪急嵐山駅から歩いて行きましたが、京都はこの時期が紅葉のピークだったので、朝早くから観光客がたくさんいました。渡月(とげつ)橋を渡って、15分くらい歩いてトロッコ列車の始発駅、「トロッコ嵯峨」駅に到着。
 旅行会社で予約しようと思ったけど満席で買えず、当日券の5号車を狙ったけど、手にしたチケットはなぜか事前予約が必要な1号車でした。

   私が乗る列車は12:28発で、3時間近くあるのでその間に自転車を借りて「直指庵(じきしあん)」に行くことにしました。

 この時は9時半でしたが、京都の朝は寒かったです。
 「たまたまこの日が寒かったのか・・・?」
 「東京の9時半はもっと暖かいよな〜。やっぱり東京が暖か過ぎるのか・・・?」
 なんて考えつつ、10分くらいで直指庵に到着しました。

 このお寺は、悩み、特に恋愛の悩みのある女性の駆け込み寺らしいです。場所は結構街の外れにあって、周りは竹林で、「この雰囲気、いかにも駆け込み寺だな〜」って思いました。

 このお寺の紅葉も見事でした。天気も良く、紅葉見物には絶好の日でした。

 お寺の本館(と言うのかな?)の入り口にあるホワイトボードに、こんな事が書かれてました。

   一つの言葉でけんかして

    一つの言葉で仲なおり

   一つの言葉でおじぎして

    一つの言葉で泣かされた

   一つの言葉はそれぞれに

    一つの心を持っている  「和顔愛語」

 これを読んだ時、心に響くものがありました。
 このお寺の存在を知ったのはインターネット(MIHO BBS)でしたが、ここに書かれていることはインターネット、特にみんなが集まるBBSやチャットでも同じことが言えるのではないかと。
 「BBSでもこんな思いをした人って、何人かいるんだろうな〜。パソコンという、ある意味仮想の世界でも、現実の世界でも言葉の持つ意義や重要性、心に作用することは同じだな〜」と、これを読んで改めて思いました。

 中に入ると、ただでさえ閑静なたたずまいなのがさらに閑静になりました。「想い出草」(だったかな?)という帳面があるのですが、これを読むと、「なるほど、この寺が恋愛に悩んだ女性の駆け込み寺なんだな〜」と分かりました。
 「苦しいことなどをすべて書いて、楽になって下さい。」というのが、この帳面の主旨なのです。
 でも、せっかく来たから何も書かずに去るのはもったいない(笑)ので、主旨とはかなりかけ離れたことでしたが、私も一筆書いてきました。

 以前(と言っても、何年前だろうか・・・?)美穂ちゃんも訪れたってあったけど、
 「その当時何か悩みでもあったのかな〜?」
 「でも、ラジオで放送するくらいだから恋愛の悩みとは無関係に、風情とかが好きで訪れたんだろうな〜」って、勝手な想像をしてました。(笑)

 そんなことで直指庵を去り、近くにある広沢池に寄りました。
 平安時代、ここを通った歌人達が歌を詠んだという由緒ある池です。風もなかったので、とっても綺麗な写真が撮れました。水面が見事に鏡と化して、バックの山が映し出されています。

 この後、途中清涼寺に寄って、栗ぜんざいが美味しそうだったから食べ、トロッコ嵯峨駅に戻りました。
   これからお目当てのトロッコ列車に乗るのですが、朝来た時より観光客がさらに増え、さすが観光都市京都を思わせる盛況振り。

 トロッコ列車は保津川(ほづがわ)沿いにゆっくりと走る列車で、車窓からは紅葉もしっかりと見えました。ただ、こっちは見頃にはちょっと早かったみたいです。

 車内ですが、落ちついた雰囲気で紅葉が見たいな〜っと思ってましたが・・・
 周りにいたおばさん連中がやかましかった・・・(^_^;)
 3、4人も集まれば、ワーワー喋る、大笑いするで、落ちついて見るなんてできませんでした・・・
 そういう自分も、カメラを持って反対側の車窓の写真を撮るために席を外したりしてガキみたいに落ちついてませんでしたが・・・(苦笑)

 23分で終点のトロッコ亀岡駅に到着。駅周辺を散歩し(散歩の方が何倍も落ちついていたな〜・・・)、そこから再び嵯峨嵐山に戻って、湯豆腐で遅い昼食をとりました。
 この地域は湯豆腐が有名らしく(ここに来て初めて知った)、私が行ったお店は近くに豆腐を作っている所があって、そこで作られたのがそのお店で頂けるのでした。
 いつも食べている豆腐よりも柔らかく思え、箸で力をちょっと加えただけでもつぶれてしまうくらいでした。
 やっぱり本場で食べるのって気分が良く、ひときわ美味しく思えました。

 京都のお土産を見てると、とっても個性的なのが多いですね。特に気に入ったのが、きな粉やゼリーで作られた、栗、キノコ、柿、カエデなどの形をしたお菓子。色も綺麗で、見ているだけで楽しく、どれを買おうかしばらく迷ってしまうくらいです。
 (でも、1番個性が強烈なのは、大阪みやげかな・・・笑)

 ここで嵯峨野巡りはおしまい。列車で名古屋に向かいました。

 名古屋では、sachiさん、Lさんと食事。
 sachiさんが知ってるインド料理店に行き、インドカレーを頂きました。インドカレーにはナン(パンみたいなもの)がつき物ですが、これを食べるのは初めてで、どんな味かな〜って思って食べてみると、「確かにパンだな〜」と、納得。

 不思議だったのが、とっても辛かったのに、どんどん食が進んでいたこと。
 昨日の冷麺に続き、2日連続で口の中が”火事”に・・・(^_^;)


 〜11月25日〜

 今日も天気は晴れ。旅行中の3日続けて天気が良かったのは、初めてじゃないかなと思いました。
 この日の目的地は大井川鉄道の汽車に乗ることでした。

 大井川鉄道は静岡にあります。前々から、名古屋オフ会の帰りにちょいと寄り道で乗ろうかな〜って思ってましたが、金銭面や、”名古屋オフ会名物(笑)・朝までカラオケ”で眠くて、さすがの私も行く気力なし・・・という事で延ばしに延ばしまくりましたが、やっとこの日に乗ることができました。(^_^)

 JRとの乗換駅、金谷駅には、すでにお目当ての列車もホームに入っていました。車内に足を踏み入れた時の第1印象が、「古い〜!!」でした。
 それもそのはず、引っ張る蒸気機関車も古いのですが、それにも増して引っ張られる客車も古かったのです。
 戦中(昭和10〜20年あたり)に東海道本線で実際に使われたいた車両で、車内を見ると当時の国鉄路線図、床が木張りなど、見るもの全てが初めてのものばかりでした。逆に言えば、新鮮味があったかも。
 でも、1番びっくりしたのが乗り降りするドア。
 手動式なのはおろか、鍵が回して引っ掛けるタイプ(何て言ったら良いのか分からないが)だから、走行中もドアが開けられるのでありました・・・

 こちらも、昨日のトロッコ列車に負けないくらい混んでいました。
 この路線は静岡のお茶(川根茶)どころ、そして大井川沿いを走るので、車窓からは茶畑、大井川がよく見えました。この日の大井川は多少濁っていましたが、本来は青く輝く流れを作ると、列車のガイドさんが案内してました。

 さて、いつものごとく、美穂ちゃんの曲を聞きながら車窓を眺めようと思いましたが・・・
 車内は観光客で賑わっているからざわついている・・・
 ガイドさんの案内、歌まで流れて(笑)、私自身もこんな古い車両で、珍しさのあまり車内を”探険”してしまい、とても落ちついて聞ける雰囲気ではなかったのですが、アルバム”manifesto”を聞きました。
 (以前から、このアルバムはゆっくりと流れる秋の車窓を眺めながら聞きたいと思ってました)

 千頭(せんず)駅に到着。ここから先へ行くには乗り換えが必要ですが、次の列車もすごかった!
 大きさが遊園地によくある(ディズニーランドのウエスタンリバー鉄道をイメージして下さい・・・笑)大きさの列車でした。
 千頭より先は、険しい大井川の渓谷沿いを上がって行きます。車窓は森の中、お茶畑、紅葉の山肌、大井川などなど・・・

 アプトいちしろ駅に到着。ここから隣の長島ダム駅は、1000mに対して90mという、急勾配です。9%の坂を車で登る時にアクセルを目いっぱいふかすのを思うと、これがいかに急な坂であるか分かるでしょう。
 この区間は日本で唯一のアプト式鉄道で、線路の真ん中に歯車が敷かれていて、機関車の床下にある歯車とかみ合わせながらこの急な坂を上がって行くのです。写真を見ると、線路の真ん中に黒い帯状のものと、線路が上り坂になっているのが見えます。

 列車が前後に傾いているのが分かるくらい、急な坂を進んでいるんだな〜って分かります。車窓の後ろを見ると、山肌沿いに上がってきた坂がどんなに急な坂だったのかがが一目で分かり、車内からは「すご〜い!」との声が聞こえました。小学生くらいの子だったでしょうか、しきりに、「アプト頑張れ、アプト頑張れ!」と言ってました。

 長島ダム駅に到着。この先は小さなトンネルをいくつも抜け、紅葉の森の中を走り、車窓は大きなダムと堰き止められた湖、高さ100mもある橋を渡るなど、見ていて飽きのこない景色でした。
 そんなこんなで終点の井川駅に到着。小さな駅で、周りから見たら多分見過ごすんじゃないかと思うくらいでした。

 バスで静岡駅に行き、新幹線に乗って、9時ちょっと前に家に到着。
 こうして、2泊3日の楽しかった旅が終わりました。




〜The End〜



OVER THE MOON 2