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Album Review


参考文献:ポポロ('93.8月号),月刊カドカワ('93.11月号),JUNON('94.1月号),JUNON('94.7月号)
Ray('94.7月号),Klavitz('95.11月号),ViVi('95.11月号),月刊カドカワ('95.11月号)
ポポロ('96.7月号),FC会報「Me For You」vol.52


Dramatic Songs わがままなあくとれす Blanket Privacy Pure White COLLECTIONV Mid Blue Deep Lip French Ballads U Treasury


『Dramatic Songs』
'93.1.20発売 キングレコード
(1)「C」 (2)WAKU WAKUさせて (3)派手!!! (4)CATCH ME (5)人魚姫 mermaid (6)愛してるっていわない!
(7)遠い街のどこかで… (8)世界中の誰よりきっと (9)世界中の誰よりきっと (10)You're My Only Shinin' Star

ドラマ主題歌を集めたベスト盤。女優・中山美穂の歴史が歌になっている。
これは、最初買うつもりはなかったアルバム。一つ一つの曲は持っているし、再録じゃなきゃ、買う意味なんて無いと思ってた。…でも、これは大きな思い違い。
このアルバムは、聴いていると同時にそのドラマがビジュアルで現れてくる。例えば、「夏・体験物語」の生意気なユキとか「素敵な片想い」のじれったい圭子とか。
思い入れのあるドラマは、その主題歌だけでも楽しめる。これはなかなか面白い企画でした(笑)。
ジャケットが似顔絵ってのも、味があってGOOD。



『わがままなあくとれす』
'93.6.23発売 キングレコード
(1)崖っぷち (2)Keep Awake (3)A New Day (4)JARA JARA Switch (5)Dear My Friends (6)Pastel In My Heart
(7)真夜中のキッチンから (8)わがままなあくとれす (9)Horizon (10)Love For You
(11)こんな日の雨なら大好き〜The Rain Came Down〜

このアルバムはロスの匂いがする。11曲中9曲を占める彼女の「詞」は、ロスの風景の中に手がかりを得て、感情の引き出しからあふれ出たもの。11人の主人公は、「あくとれす」中山美穂が演じる「わがままな創作と本音の気持ち」のストーリー。ロスでの3ヶ月のリフレッシュのあと、大いに変化のあった彼女の気持ちが読みとれる作品。ジャケットがまたいい!!今だに自室にポスターが(笑)。
感じることは人それぞれだけど、ワタクシ的にいえば、中山さんの歌が非常によくなったターニングポイントではないかと思う。声の伸びが違う。「崖っぷち」など声を伸ばすところで、無理なく声が出る。響く。彼女の魅力的な声があふれている(…と、私は思う(笑))。



『Blanket Privacy』
'93.11.26発売 キングレコード
(1)幸せになるために (2)Tell Me (3)MIDNIGHT TAXI (4)Just My Lover (5)女神たちの冒険(A CAPPELA Version)
(6)野蛮な宝石 (7)Time After Time (8)You're My Only Shinin' Star '93 (9)In The Morning
(10)ラストシーンに愛をこめて (11)The Rose (12)あなたになら…

毛布のように温かく、手放せないもの。彼女にとって、手放せないものとはプライベートな生活。そんな手放せないプライバシーを毛布であったかく包んでしまうっていう…このタイトルにはそんな意味があるらしい。これはかなり思い切ってアレンジを変えて再録した中山美穂セレクトのベスト盤。
ブランケットと聞いて思い出すのは、全然関係ないけど、スヌーピーに出てくるライナスの安心毛布(セキュリティ・ブランケット)である。ライナスの毛布のように、私にとってなくてはならないアルバムそんな気がしてならない。「Just My Lover」「女神たちの冒険」とこのアレンジはかなり成功しているように思う。
特に「ユアマイ」のアカペラバージョンは最高。この曲には密かに思い出があって、昔バレンタインでチョコと一緒に好きな人にこの曲を贈ったことがある。今から考えると、そんなかわいい頃もあったのか(笑)という感じですが(苦笑)。
ちなみに結果は…ご想像におまかせシマス(笑)。



『Pure White』
'94.6.8発売 キングレコード
(1)Sea Paradise-OLの反乱- (2)Panorama (3)あみあげた夢 (4)あなたを宇宙(そら)へ届けたい (5)タ・ク・ラ・ミ
(6)星の盗人 (7)Blue Stone (8)いたずらに まねしたり… (9)Title (10)ふったりのphotograph (11)Pure White

デビュー10年、2度目の真っ白なスタート。セルフプロデュースという指揮のもとに渾身こめて生み出したアルバムがこれである。たくさんの色を蓄え、たくさんの変化を遂げた今、「もう一度最初の澄んだ白に戻ってみたい」。このアルバムには、フライング・キッズの浜崎氏、To Be Continuedの岡田氏、Chara氏など、さまざまなアーティストが参加している。
このアルバムは、詞が特徴的。OLになったり、レースクイーンになったり。「タクラミ」はたった3行しかないし「星の盗人」はなんだかとってもドラマティック。結構ノリのいい「Title」なんかがお気に入りかな?これのラブストーリー版To Be Continuedの歌う「明日へのアクセント」も密かにオススメ(笑)。



『MIHO NAKAYAMA COLLECTIONV』
'95.3.1発売 キングレコード
(1)これからのI Love You (2)Rosa (3)遠い街のどこかで… (4)Mellow (5)世界中の誰よりきっと
(6)幸せになるために (7)あなたになら… (8)ただ泣きたくなるの (9)Sea Paradise-OLの反乱- (10)HERO

あ〜、これは何も言うことがないですね。もうこんな時期か、と(笑)。3度目の記念行事的アルバム。
前回Uが「ユアマイ」からはじまって、今回がそれを越えるようにつくられた「これからのI Love You」からはじまって。ちょっと因縁めいたものを感じますが(笑)。「Hero」で終わるところがまた美しいかも(笑)。
中山さんがノリにノッてる時期ですね。



『Mid Blue』
'95.9.30発売 キングレコード
(1)16ブランコ (2)LOVE (3)追憶 Reminiscence (4)抱きしめたい (5)イタイ (6)SWEETN' SOUR SOUP
(7)AFTERNOON (8)GAME IS OVER (9)BROWN SHOES (10)SMILE AGAIN (11)Hurt to Heart〜痛みの行方〜

このアルバムは、ミディアム・ナンバーやバラードがほとんど。中山さんの声に合う音作りを、しっかり考えて作っている。タイトルの「Blue」はブルーな気分の「Blue」。それに「Mid」がついたのは、行き過ぎない悲しさを表現したかったから。ちょっと軽い大人ぶったブルー、軽く歌えるくらいの心地よいブルー。もとは作られないはずのアルバムが、「やりたい」という一言で作られた。中山美穂が心から望んだ少しだけブルーなアルバム。
どれも胸がキュンとするストーリー。特に気に入っているのは「追憶 Reminiscence」。中山さんの中で主人公は白髪のおじいさん。もう死んでしまったおじいさんで、雲の上に 腰かけながら昔のことを思い出している。私の場合は永遠の少年。冬の精で、毎年冬になると目覚めて、雲の上から地上を見下ろしている。時には少女に恋をするけど、何年も何年も見つめつづけるだけ。冬の間だけ。春になると、また、眠りにつく…。
「抱きしめたい」の少年にも胸キュンかも(笑)。どの曲も、ドラマティックな秀作ぞろい。必聴盤。



『Deep Lip French』
'96.6.1発売 キングレコード
(1)True Romance (2)(ハートマーク)Smoke (3)Spiritual Kisses (4)Angel (5)不意のKiss
(6)It's More (7)ライカスタ (8)Sometimes (9)Rain Ring (10)Sound of Love (11)Thinking About You〜あなたの夜を包みたい〜

テーマは「Lip」。中山美穂の息遣いまでこだわって、彼女の声がそのままCDの中に収録された。
「Mid Blue」が小さな悲しみを歌ったならば、このアルバムはその悲しみの余韻、悲しみの次にくる切なさややさしさが歌われている。感情的な山を乗り越えて、悲しみを消去できた時点で、新しい愛のカタチが見えてくる…中山美穂が「優しい気持ち」を込めて歌う11曲の新しい愛の世界。
中山さんは、声が非常に魅力的。ちょっとハスキーな色気のある、ささやきに似たあの声で「不意のKiss」とか歌われた日にゃ、思わずつられてドキドキしちゃうかも。歌に入り込んじゃって(笑)。「Rain Ring」なんかも切ない。「私何ができる?逢わずにいること以外に…」なんて、ちょっと泣けてくる。もらい泣き(笑)。
でも、個人的には「ライカスタ」が一番好きかなぁ。「願いは叶う、信じてる」名言でしょう(笑)。



『Ballads U』
'96.12.18発売 キングレコード
(1)Silent (2)誰かが愛に… (3)Flash Back (4)kiss kiss kiss (5)Treasure (6)幸せになるために
(7)こんな日の雨なら大好き (8)あなたを宇宙へ届けたい (9)16ブランコ (10)LOVE
(11)SWEETN' SOUR SOUP (12)Rain Ring (13)不意のKiss (14)Angel (15)Thinking About You

2枚目のバラード集。同時に「BalladsT」の再版が発売される。
これは、結構好きな選曲かもしれない。好きな曲がつまっている感じ。
素朴が素敵な「Silent」、詩が心にしみる「Flash Back」、大切な「Treasure」、小さな幸せ「こんな日の雨なら大好き」、哀しい「SWEETN' SOUR SOUP」、切ない「Rain Ring」、愛しい「不意のKiss」、永遠の「Angel」などなど。「kiss kiss kiss」は最初好きじゃなかったんだけど、聴いているうちにどんどんよさがわかってくる曲。
こういう企画を、Collectionのように、どんどん続けていって欲しいと思います。
ジャケットも悩ましげでGOODでしょう(笑)。



『Treasury』
'97.4.9発売 キングレコード
(1)CATCH ME (2)You're My Only Shinin' Star (3)人魚姫 mermaid (4)Rose Color (5)Rosa
(6)遠い街のどこかで… (7)世界中の誰よりきっと (8)幸せになるために (9)ただ泣きたくなるの
(10)Sea Paradise -OLの反乱- (11)HERO (12)Hurt to Heart 〜痛みの行方〜
(13)Thinking About You-あなたの夜を包みたい- (14)True Romance (15)未来へのプレゼント

スタンダードな名曲バラード「ユアマイ」、学ぶところの多いCINDY作品「人魚姫」「Rose Color」、聞き手が作り出したイメージをいい意味で裏切った「Rosa」、歌も詞も時々遊びたくなるといってできた「シーパラ」、バラード歌手としてスタンプみたいなものが欲しくなった時期に巡り合った「HERO」、強い女性になりたかったと歌う「Hurt to Heart」、母のような優しさを歌いたかった「Thinking about You」、歌に関わることは運命ではなく宿命だと感じられる「True Romance」、そして、再び生まれた真っ白な自分に戻って「未来へのプレゼント」。中山美穂自身がセレクトしたシンガーとしての軌跡 15曲(会報の紹介文があんまりよくって原文のまま抜粋しました(苦笑))。
ジャケットの天使が最高!!ポスターもGOOD。何がいいって、中山さんが大口開けて笑ってるところ(笑)。
これまでの上品な笑いかたのイメージを見事に払拭した(爆)。中山さんを身近に感じられる「いい」笑顔です。



OVER THE MOON