スペイン旅日記

10月9日(土)

出発!

朝、7時20分 名古屋発成田行きの飛行機。この日は前日から今年最大級の台風が近づいていることがわかっていて「果たして飛ぶのだろうか?」という心配があり、飛ばなかったら即新幹線に切り替えなくちゃ!と思って早起きする予定だった。目覚ましは携帯で4時半にかけてある。起きてすぐ空港に確認をとればなんとかなるだろう…そんな風に考えていた。が、しかし。
目覚めたら、なんと5時半だった。
あら?5時半?何時に家を出るんだっけ?………ん?
そこで飛び起きた。家を出る時間が「5時半」だった!
窓の外は穏やかで台風が来ているようには思えない。「こりゃ、飛ぶな」即座に判断し、空港への電話確認を省略。カバン等の準備はほぼできていたので、洋服を着替え、バタバタと準備。5時45分には弟の車で家を出た。
この調子で行けば6時40分には着くよ。
弟がそう言ったので少し安心して持ってきたパンを食べた。
同行のYちゃんから電話がかかってきた。天候的には大丈夫そうな旨、伝えておく。そのとき、隣りの弟が「うおー」と叫び声をあげた。な、なに?電話を切って確認すると、空港へ向かう出口を出損ねたそうな。ちょうどそこは伊勢湾岸道。次の出口はなんと豊明。タダでさえ時間がないところを往復で10分のロス。
まったくもー。
文句を言いたいところをグッと押さえ、大丈夫、間に合うよ。と口では言ってみる。
実家に住んでいない弟がわざわざ実家に戻って送ってくれているのに文句なんか言えるわけもない。かなり不安になりながらも、6時50分には無事名古屋空港国内線に到着した。

空港は朝からすごい人でごった返していた。こんなんで間に合うのだろうか?一抹の不安。
時間はちょうどフライトの25分前。15分前までにチェックインを!と書いてあるので結構ギリギリである。最初よくわからなくって誰かに聞きたいのに、ANA関係の人が誰もいなくて仕方ないから列を外れてグランドホステスの人に声をかけたら、列に並べと怒られた。
時間が無いから不安なんぢゃんねー。
とりあえず無人のチェックイン用の機械に並んでなんとかギリギリ18分前くらいにチェックイン完了。とりあえず一安心。後は荷物を預けるだけ。とはいえ、この荷物を預ける列がまた長い!
列に行ったら、15分前までに預けてくださいと書いてあった。15分前…って後1分?間に合わないよなぁ…。
通りがかりのANAの人がいたので、15分前までに預けるんですよねー?と確認する。もう少ししたら声をかけるつもりだったけど…と前置きしてから、どうせ間に合わないのでとその人が横から預ける手続きをとってくれた。
これでなんとか成田へは向かえそうである。

8時半前。成田への着陸時、台風の影響かちょいスリリングなフライトだった。サービスも最初からできませんと連絡があり、飲み物さえ出てこなかった。しかし、なんとか無事成田到着。荷物を再びGETし、今度は国際線へ向かう。

この待ち時間がまた長い。まずはゆっくり第二ターミナルの出発ロビーを横断。集合場所のGカウンターを探す。あらら?見つからない(苦笑)。カウンターにアルファベットなんかあったか?と思ってよく上を見たら、目一杯大きなアルファベットの文字を発見。ああ、あそこか。再度集合場所を覗きにいったら、なんだか別のツアーも沢山あったりして人がごった返している。うーん。どうせ、集合時間までにはあと1時間半あまり時間がある。どこかのベンチで座って待っていよう。
そこでYちゃんと合流。10時半頃に集合場所へ。ここで初めて添乗員の永安さんと顔を合わせたわけだけど、名古屋からの飛行機が飛ぶかを心配していたみたいで、よかったよかったと言っていた。「前日に新幹線で来るように言おうかと思ったのだけど、飛ばないと決まったわけじゃないしね」と言われて、前泊新幹線という考えが一切無かった私は、そうか、飛行機飛んで本当によかったな!と(苦笑)。知らなかったが、どうも新幹線も成田エクスプレスも止まっていたらしい。

そんなこんなでいろんなトラブルにぶつかりながらも、なんとかスペインに向けて機上の人となったのである。

JALにて成田→アムステルダム、イベリア航空にてアムス→マドリッドという行程。風邪ぎみでちょい鼻詰まりだったせいでかなり耳が悲惨なことになっていたけど、とりあえずなにごともなく無事に。
ちょっとびっくりだったのは、イベリア航空には機内サービスがないとのこと。飲み物、食べ物のサービスがすべて有料だった。
夜遅く、ようやくマドリッドに到着。ターンテーブルから荷物を確保するところまで全てポーターがやってくれた。「BEST TOUR」のタグを見て確保するのである。しかし、うちのグループの荷物は全部で29個。一人で大丈夫なの?と。もう一つのベストツアーが同じスペインで降りていてこちらのポーターのおじさんもかなり要領よくカートに荷物を積んでいく。うーん、さすがプロの技。こんなに一人で運べるなんて!とうちのグループのおじさんを見たら、いろいろとカートの荷物を組換え組換え、そして最後に断念(爆)。時間をかけた割には結局1回では積めず、いくつかの荷物を置いてバスへと向かってしまった。みなさんもバスへって感じで永安さんと現地ガイドの渡辺さんがバスへ案内しようとするのだけど、自分の荷物が置き去りの方はさすがにバスへは向かえない。しばらく、誰かが戻ってくるのを待っていた。そんなこんなでようやくバスでホテルへ。長い一日は終わったのである。