おばあちゃんの巻
おばあちゃんとはうちの祖母である。もちろん。
このおばあちゃん、猫が大嫌いだった。
庭に野良猫がはいって来ようもんなら、ホウキをもって追い掛け回す。
大きな声で威嚇する。
とにかく、大嫌い。
100歳までは大丈夫と主治医の先生に太鼓判を押されたおばあちゃんだっ
たけど、残念ながら、昨年97歳で亡くなっている。
猫が住み着いて数週間、うちの事情に詳しい隣のおじさんに笑われている。
猫嫌いのおばあちゃんが亡くなって、早1年。変わりに猫が住み着いた。
「おばあちゃんが化けて出てくるんじゃないの?」
だってさ。ホントになりそうで、ちょっと怖い(笑)。
にゃ〜について、ちょこっとだけ。
にゃ〜は最初の頃、とってもお子様で、夜は8時か9時にはすっかり自分の
定位置で寝ちゃっていたんだけど、うちの家族が夜型のせいか、夜遅くま
で起きているようになった。
昼間は人がいないせいか眠っていて、夜になると元気になって遊ぼうとせ
がむ典型的な夜型。
なんだかなぁ〜。
そういうところが、おばあちゃんにソックリダと母は言う。
おばあちゃんにソックリ。
化けて出てくるんじゃなくって、おばあちゃんの生まれ変わりなんじゃな
いの〜?なんて考えがちらっと浮かんだ。
こっちのが、もっとコワイ(笑)。
ホント、コワイ(笑)。
1999.07 up