おまえは誰の子?の巻  

ちょこっとトラの話をしよう。
近所のトラは、よその飼い猫のくせに、なぜかうちの庭によく出没するト ラ猫である。母とは庭で顔なじみ。よくじゃれていたようだ。
そんなトラだが、実はずっと飼い主がわからなかった。近所の猫であるこ とは間違いなかったのだが(笑)。
あんまり世話してもらえていなかったようで、たまりかねた猫好きの隣の おじさんがトラにエサを与えてしまった。
一度、エサを与えてしまったら、もう大変。
トラはすっかりおじさんと仲良しに(笑)。毎日のように来ていた母のと ころへはすっかり顔を出さなくなってしまった。
「まったく現金なんだから」
母もあきれている…というより怒ってる?寂しがってる?(苦笑)

そんなこんなで、トラはしばらく家には現れなかったので、にゃ〜がトラ の子かどうかは断定できなかったのだけど。

ある日、トラは飼い主のところに子供を3匹連れて現れたそうだ。この頃 ようやくわかった飼い主のところにちゃんと仔猫を紹介しに(?)いった ようである(あの現金なトラにしては律義ダ(笑))。

つまり、にゃ〜はトラの子ではなかったということ?
どこかほかの野良猫が生んだのだろうか?
黒い野良猫も確かにいるから…。

ま、別にそんなことはどうでもいいんだけど。親が飼い猫じゃないなら、 別に気にすることもないだろうしね。
後になって考えると、コイツはすごく人見知りのしない猫なので、やっぱ り親は飼い猫なんだろうと思う。野良猫は、仔猫でも決してこんなになつ いたりしないから。きっと、捨てられたんだろう。家の近くには池があっ たり、茂みがあったりで、よく猫が捨てられているから。

これは後日談である。
最近、トラは隣のおじさんの家に3匹の仔猫を連れていくらしい。
もちろん、エサをもらいに。
飼い猫のくせにすっかり居着いてしまい、猫のエサ代に頭を悩ます今日 この頃。
おじさんに「3匹ともどう?」と言われる。1匹も4匹も変わんないでしょ?
だってさ(笑)。
お〜い、飼い主はどうしたんじゃいっ(笑)。


1999.07 up
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