にゃ〜の大掃除の巻  

年末、母は大忙し。
特に庭掃除には力が入っていた。
前日、植木屋さんの落とした枝や葉が庭の池にたくさん落ちていたので、それをとるべく奮闘していた。
にゃ〜はそんな母のまわりを楽しそうに飛び回っている。
私は、そんなにゃ〜の撮影に余念がない(大掃除手伝えよ(苦笑))。

君がのったら、邪魔でしょ?! さてさて、母である。
池の中にある中くらいの岩に目をつけた。
「ここに乗ったら、危ないかな?」
私に聞くので、大丈夫なんじゃない?と応えておいた。
しかし、少し距離がある。
「 飛べるかな?」
「危ないんじゃない?」
なんていう会話をしつつ、試行錯誤していると、にゃ〜が先に飛び移った。
「…をいをい…君がそこにいたら、邪魔でしょ?」
思わず声をかける。
最近の私は、どうも猫につい話し掛けてしまう。この前も、近所に出現した洋猫に思わず話し掛けてしまった(苦笑)。ま、そんなことはどうでもいいことなのだけど(笑)。
で、にゃ〜くんである。
私の言葉がわかったのか、わからなかったのか、とりあえず、岩からどいてくれた。
そして、勇気を出した母がそこに乗り移り、ホウキで葉や枝をかき集めていると、にゃ〜も同じ岩にまたまた飛び移り、同じように手を伸ばしはじめた。どうも真似をして手伝うつもりらしい。

手伝うといえば、夏にもこんなことがあった。
それは、母が球根を植えているときだった。
猫の手も借りたいほどの忙しさとはよく言ったもの。庭で球根を植えていた母は、そんな気分だったに違いない。
そのとき、にゃ〜くんはまたまた真似っこをして、母に手を貸そうとしていたのだ。
母が土を柔らかくして、球根を植えて。
そして、にゃ〜くんが真似をして、土を掘って、球根を出す(爆)。
かえって、大変だったとか(笑)。

そんなにゃ〜くんは、いまや庭の王様。抜け道にも詳しく、誰かが出てくるとおおはしゃぎで駆け回っている。


2000.02.16 up
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