にゃ〜くん、恋する季節の巻  

にゃ〜ご、にゃ〜ご。
その日は夜中猫の鳴き声が鳴り止まなかった。

妙にソワソワ、ソワソワ。
真夜中なのに、外に出たがったり。
そうなのです、そろそろ春先。にゃ〜も恋する季節、なのダ。
自称恋人のワタクシとしては、非常に複雑な心境(苦笑)。

さてさて、そのまま朝。
夜は、結局母の完全なる無視作戦により、にゃ〜は仕方なく眠りについた。が。
朝にもまたなまめかしい(笑)声が聞こえてくる。
ちょこっとヤキモチ焼きの母。しきりに外に行きたがるにゃ〜を、まだ誰も出かけないでしょとそのまま出してやらなかった。それでも、あんまり出たがるので、根負けした母がドアをあけてやる。すると、一目散に飛び出していった。

ところが、少しタイミングが遅れたみたい。結局、彼女は現れず。
ちょこっと悲しみのにゃ〜くん、塀に上って、にゃ〜にゃ〜とかわいい声で呼んでいた。
普段、不満があるかお願いがあるときしか、鳴いたりしないのに(苦笑)。
もう、くやしい〜〜〜(と母の一言(笑))。

その日の夕方。
母が外出から戻ると、なんとにゃ〜が塀の上で待っていた。
まぁ、待っててくれたの?と大喜びの母。さあ、中に入りましょう。
……と思ったら。
塀の下のところに、別の黒猫が。
あらら?もしかして…?
そのあと、2匹は連れ立って歩いていきましたとさ(笑)。


2000.02.16 up
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