ハンター にゃ〜の巻
猫は本能的にハンターである。
そうこの前呼んだ本に書いてあったんだけど、まったくそのとおり。
にゃ〜においても、例外ではない。
最近、やつは、どうもハンターの血が騒ぐらしい。
裏口の前のスペースが、ステージである。
にゃ〜は、小動物を捕まえてくると、口にくわえて、そこまで連れてくるのだ。
そして、みんなの見ている前で、小動物を離して、逃げ出すのをまた捕まえる。つめでひっかいたり、噛み付いたり。
見るからに楽しそうに、嬉々として遊んでいるのである。
大人の猫なら一発で殺してから持ってくるらしいが、にゃ〜はお子様のせいか、まだ生きているのを連れてくる。
多いのは、とかげ。しっぽを切って逃げるとかげを追いかける。
最初とかげはジッとにゃ〜が行き過ぎるのを待っているが、アンタ、そんなに簡単には行かないよ。
鼻でかぎつけて、必中である。
あまりにかわいそうなので、声をかけて止めようとも思うが、なかなか。
小さいねずみなんてのもあった。
ちょこまか逃げるねずみを手ではらいのけたり、放りなげて飛びついたり。
そこでねずみが逃げて家の方に来ても困るし。
あんた、いったいどこから連れてきたの。
小鳥ってのもあった。白っぽかったけど…どこかの文鳥じゃないといいんだけど(苦笑)。
へびもいたなぁ〜。自分よりも長いへびを持ち上げては、噛み付いて。お亡くなりになってからも、投げては飛びついて、遊んでた。
この前は、近くの木で羽化したばかりのアゲハだった。少し変わった模様だったのに。
にゃ〜の関心を逃れ一命をとりとめたが、羽根はボロボロ。もう飛べないかもしれない…そんな予感が逢ったに違いない。
でも、母が木にうつすと、健気にも頑張って生きようとしていた。
その後、どうなったかはさだかではない…。
頼むから、こんなところでやるのは勘弁してよ〜。
そんなわけで、うちの裏口の付近には、かわいそうなとかげのしっぽなんかが干からびてたり(苦笑)。
あ〜あ。
ちゃんと、始末もしてくれい(苦笑)。
ハンターにゃ〜にも、困ったものである。
2000.05.14 up