証言その2 A公園の猫  

うちの市のサイトに掲示板があったので、「猫が行方不明になっているので、情報をください」みたいな書き込みをした。
すると、某氏からメールが来た。「近所のA公園に妙に人懐っこい黒猫がいる」というのだ。
(ご連絡くださったY様、その節はありがとうございました)
早速、次の休みに行ってみた。なるべく猫が通りそうな道を想定して、車どおりの少ない小さな道を選んで進む。途中、1匹の猫に会う。ここらへんにも野良猫はいるらしい。
ただし、歩いていくと結構遠くて。だいたい2〜3kmは離れているんじゃないかな?遠すぎるけど、ここにいてくれたら…という希望もあった。

公園につくと、まずはトラ猫を一匹発見。確かに妙に人懐っこい。寄ってきて、スリスリされた。
その後、ずっと進むと、あるポイントに、猫がたくさんいた。5〜6匹はいただろうか?
白いのや、トラや、三毛やまだらやエトセトラ、エトセトラ。
そのうちの数匹は動じないやつばかりで、そばに行ってもそのまま眠ってたり。触れるのは少ししかいなかったけど。

ちょうど2匹の子猫が捨てられたばっかりだったみたいで、あまりにかわいいので、前に座ってチョッカイをかけていたら、突然私の足によじのぼってきた。う〜ん、可愛すぎる。

いろいろと人懐っこい猫がたくさんいたけれど、黒猫は結局見つからずじまい。
ここは、みんなが優しくしてくれるみたいで、住み着いている野良猫たちは、案外のん気に人間と共存していた。小さい子たちはかなり人に馴れているみたいで。寄ってきて、私が座っているベンチに一緒に座ってくれたり。
にゃ〜くんがいなくてかなり淋しかった私も、ここでだいぶ癒されたと思う。

だけど、何度かこの公園には来たけれど、私がここで黒猫に巡りあうことはその後も一度もなかった。


2001.12.10 up
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