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10月12日(火)
【スケジュール】
1.哀愁のアルハンブラ
2.ミハスでモロッコを見た!
3.灼熱の太陽 コスタ・デル・ソルへ!
哀愁のアルハンブラ
午前中はアルハンブラ宮殿である。もう頭の中はあの切ない「アルハンブラの思い出」が渦巻いている。哀愁ただよう宮殿だ。
13世紀前半に築かれたスペイン最後のイスラム王朝、ナスル王国の首都だったグラナダ。ナスル王朝時代に作られた宮殿は、20以上の塔によって囲まれ、イスラム最後の砦として要塞の役割を果たした。アラビア語で「赤い城」を意味するアルハンブラという名前は、城壁に使われた石が多量の赤鉄を含んでいるため赤く見えたことに由来する。
水と光と影と。中庭は実に芸術的。水に映りこむ建物の影までが計算されているように感じる。壁は細かなアラベスク模様が素晴らしい。これを彫っていたら一体どれだけかかるんだと思ったら、型焼きの焼き物だった。ライオンの中庭を取り囲むように林立する回廊。スペインの建物は光と影の芸術。そこはかとなく漂う雰囲気がなんとももの哀しく美しい。ライオンは12匹いるはずなのだが、今は11匹しかいなかった。昨年から修理に出されたまま帰ってこないらしい(笑)。
そういえば、天井画がきれいな部分があって、修理のため足場がだいぶ前から組んであるけど修理しているのを見たことがない、と現地ガイドの斉藤さんが話していた。スペイン人とはそういう人たち?(笑)水に映る塔の美しいアラヤネスの中庭で、水に落ちた日本人は2人いたらしい。3人目にならないようにと斉藤さんに言われた。ちょっと笑った。
王宮を見た後は少し庭を歩いた。だいぶ離れたところに離宮が見えたが、「あそこまで歩いていくの、みんなわかってるかなぁ…」と永安さんが呟いているのを聞いた(笑)。 確かに結構遠かった。途中、木の上にリスがいたり、池で猫が水を飲んでいたりとなかなか。猫なんか3匹も見つけてしまった(笑)。そのままヘネラリフェの庭園へ。
花がとてもきれいで夏の離宮も涼しげな雰囲気。アルハンブラ宮殿全景がよく見えて、実によい写真ポイントだった。中庭には非常に古いスギ(だったか?)があって、この木のコブに触ると恋人あるいは愛人ができると言われているそうだ。ツアー唯一の新婚旅行カップルがちょうど前を歩いていて、ご主人が触りそうになるのを奥さんが阻止している姿が妙にかわいかった。既婚者の友人Yちゃんはもちろん触っていた(笑)。愛人が欲しいらしい(爆)。
この後、寄木細工のお店へ。ここにはリヤドロの人形もあった。人魚にホレて思わず買いそうになったけどそこは我慢した。360ユーロくらいしたので免税手続きが面倒だったので。今回の買い物は90ユーロ以下と決めている(笑)。リヤドロは買えなかったけど、小さな寄木細工の箱を購入。今回はわりとスペインらしいものを自分のために買おうと思っている。
昼食はこのお店の隣りにあるレストランでガスパチョとイカの墨煮だった。ガスパチョとは冷たい野菜スープのこと。これは悪くなかったけど、イカの墨煮が(苦笑)。イカ墨も好きじゃないし、3pくらいの小さなイカがあまり好きではない。普通のイカなら好きなのに(苦笑)…って完食したけど。デザートはアイスクリームが多い中、ここでは桃が出てきた。しかも、丸ごと2個も(苦笑)。これ、剥いて食べるの?面倒くさーい。何しろ、私は面倒なことが大嫌い(苦笑)。しかも、あまり剥くのも得意ではない。一緒に座っていた4人家族のお父さんが意外に上手でびっくり。「お上手ですねぇ」と声をかけたら、奥様が苦笑いされていた(苦笑)。いえいえ、決してそんな意味じゃ(…って、どんな意味?(笑))。新婚カップルも一緒の席で、この若い奥さんは結構危なっかしくて。ホント、すごく初々しい。私も一応食べたけど、最初に食べたのは固めで私好み。二個目は結構まずかった。まあ、こんな食事も旅ならではで結構楽しかったりする(笑)。
ミハスでモロッコを見た!
午後はバスでミハスへ向かった。バスの中では永安さんが歴史のお話とかいろんな話をしてくれて結構楽しい時間が過ごせた。印象に残っているお話を一つ。LLA=「リヤ」という発音は地域によっては「ジャ」と発音されるそうだ。例えば、セビリアをセビージャ、リヤドロをジャドロなど。そこで思わず納得。たまにスペイン料理屋でパエリヤの表記がパエジャになってたりするのをいつも不思議に思っていたので、謎が解けた!とちょっと嬉しかった(笑)。
ミハスは地中海を臨む白い村。夏の灼熱の太陽から家屋を守るために石灰Calを外壁に塗る。アンダルシア地方では毎年このように家の壁を塗りなおすため、これが「アンダルシアの白い家並み」として観光客に人気がある。ちょっとしたリゾート地である。かわいらしいお店も多くて、お土産屋さんもたくさんある。
この日は非常に天気もよく、もしかしてモロッコが見えるかもしれないよ?と言われて街の上の展望台へ向かった。本当によいお天気で遠く地中海も靄ることもなく。なんとモロッコが見えてしまった!遠く幻のように見える双子の山。写真には到底おさまらなかったけど、確かに見ることができた。その少し横にはジブラルタルも。これは感動ものだ。ミハスからは相当遠いため、めったに見ることはできないらしい。私たちはすごく運がいいと言われた。
展望台の後はフリータイム。思い思いにお土産屋さんを巡る。闘牛場もあったのだけど、一度入ってみるならロンダの闘牛場がオススメとうことだったので今回は入らないことにした。っていうか、はっきり言っておみやげ物に夢中って感じ(笑)。かわいいものが多くて見てるだけでも楽しかった。ミハスのお店には、押し花をアレンジしたアクセサリーやオリーブオイル、バルサミコ酢、その他いろいろとそろっていた。弟のお土産は地名入りTシャツと毎回決まっている。今回は既にコルドバで購入済だったのだけど失敗した!って思った。ここではコルドバの3分の1の値段でTシャツが買えた(苦笑)。日本人の方が経営しているお店もあって、旅行会社とはお客さんを連れて行くのでキレイなトイレを沢山用意してという話になっているそうだ。なるほど、よく見ると、日本人向けのチラシには「トイレあります!」と書いてある(笑)。ミハスでは結局闘牛士のぬいぐるみ(笑)と立ち寄った街のイラスト入りポストカードを購入した。
灼熱の太陽 コスタ・デル・ソルへ!
ミハスの後は45分ほどバスに乗ってコスタ・デル・ソルのトレモリノスへ。この日はスペインの日で祝日だったのだけど、海の方はさすがにお店も開いていた。もうびっくりするくらい南のリゾート地って感じ。思わず楽しくなってくる。ホテルはバボンディーリョ・ビーチに面している大型リゾートホテル。すぐ近くに商店やおみやげ物屋さんが並ぶメインストリート サン・ミゲル通りがある。部屋からももちろんビーチが見えて、ベランダにはテーブルセットまで。ベランダに出たら、同じツアーの女の子たちも出ていて思わず手を振ってしまった(笑)。心が浮かれてくるくらいワクワクする場所。
この日の夕食はビュッフェだったのだけど好きな時間に食べればよいということだったので、散歩に出た。地中海に触らないと!ということでまずはビーチへ。ここは夏はトップレスの女性なんかもいる海岸らしいけど、この日はさすがにいなかった。同じツアーの人が裸足になって波と戯れている程度(笑)。と思ったら、同じツアーで1組だけいる男性コンビが体ごと海の中に入っていた。おお!さすが若いね!(笑)と思って後で聞いたら、「(冷たくて)さすように痛いです」と言っていた(笑)。
その後海岸沿いの道をちょっとふらついていたらスーパーマーケットと書かれたお店があった。店先はすっかり海の家っぽいお土産品が多かったけど、中の方は普通のスーパーだった。ちょうどそのお店にいたら永安さんがいらしたので、ついでにメインストリートへの行き方を確認した。メインストリートへの道はずっとお土産屋さんが並んでいて、エセブランド品が沢山置いてあった。むちゃ安なので間違っても本物と勘違いすることは無い(笑)。なんだかんだ言ってこの雰囲気は結構楽しかった。いかにも海辺のリゾートって感じ。解放感に溢れている。スペインのお土産で以前いただいた小さな飾り皿なんかもたくさん売っていた。上の方までいったけど、結局疲れてそのまま戻ってきた。途中、Yちゃんが商店でミネラルウォーターを購入。今までのお店で一番安かった(0.35ユーロ)。最初中国人と間違えられたみたいで途中で日本人と言ったわりには最後に「謝謝」と言われていた(笑)。なぜか薄荷飴をくれた。
夕食を食べに行ったら、ツアーの皆さんもまわりに沢山いらした。大型リゾートホテルだけに飲み物もちょいと高め。アルコールに弱くていつも水とかコーラとかを飲んでいたんだけど、この日はちょいと飲みたい気分だったのでスペインのビールを頼んだ。ちょいと味が違ったかなぁ…。やっぱりビールは日本かドイツだなぁと(苦笑)。
余談なのだけど。ずっと調子が悪かったせいか、バスの中では薬局チェックをしていた。ヨーロッパの薬局は緑十字の看板で探しやすい。大きな文字でFarmacyとかFarmaciaとか書いてある。しかもある一定区間を越えると必ずといっていいほどあるのでやたら目に付いたりする。この日は朝のグラナダから数えて14件見つけた(笑)。
Spain '04 -OVER THE MOON2-
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